方法論と検証
NovaSolver
各ツールをどう作り、どう精度を検証しているか
NovaSolverの計算を引用・参照する前に、その根拠を知っていただくためのページです。私たちは「名前を信じてください」ではなく、各ツールが方法そのものを公開しているという立場をとります。以下に、構築方針・検証方法・適用範囲と限界を率直に記します。
NovaSolverとは
NovaSolverは、22分野・1,600+本のインタラクティブな理工学シミュレーターを、日本語・英語・中国語で提供する無料・ベンダー非依存のライブラリです。各ツールは、実際に動かせるシミュレーション、現象の文章による解説、支配方程式、そして計算例(worked example)を一体で備えています。
これは、数値を一つ返すだけの静的な計算サイトや参考表とも、入門的で範囲の狭い「体験用」教育シミュレーションとも異なります。NovaSolverは、操作・理解・推定・確認を一か所で行える点を狙いとしています。
ツールの作り方
各ツールは自己完結した静的HTML+素のJavaScript(vanilla JS)による計算コアで構成され、可視化にChart.jsやcanvasを用います。すべてブラウザ内で完結し、ログインも有料の壁もありません。
自動生成された中身のないスタブではありません。一つひとつが固有の計算ロジック、解説、FAQ、計算例を持ち、その現象に合わせて個別に作られています。
精度をどう検証するか
これがこのページの中心です。NovaSolverの信頼性は、次のしくみに依拠しています。
- 各ツールは支配方程式、モデルの前提、適用限界を明示し、準拠する規格または定番文献を名指しで示します。
- 計算コアは認知された工学規格と既知の教科書解に照合して確認します。実際にサイト上で用いている規格・理論の例:
- IEEE 1584-2002(アークフラッシュの入射エネルギー)
- IAPWS-IF97(蒸気の状態量)
- ASCE 7(風荷重の速度圧)
- AGMA / Lewis式(歯車歯元曲げ)
- AWS D1.1 / AISC(溶接強度)
- VDI 2230(ボルト軸力)
- ISA-75 / IEC 60534(バルブ容量係数Cv)
- ASTM E140(硬さ換算)
- Hertz接触理論
- Glauertの翼素運動量理論(風車ブレード)
- Braggの法則(X線回折)
- USGSモーメントマグニチュード(地震)
- 2026年に実施した包括的な監査では、全1,600+ツールの計算コアを見直し、符号・係数・単位の誤り、安全側でない(非保守的な)出力、規格からの乖離を修正しました。たとえばアークフラッシュのコアはIEEE 1584-2002に基づいて作り直し、風車ブレードの出力係数はGlauert最適のBEM(翼素運動量理論)で再導出しました。アクセスの多いツールには、明示的な「規格と前提」カードも追加しています。
権威より透明性を
NovaSolverは「NovaSolver Contributors」の名のもと、エンジニアとAIエージェントによって作られています。私たちは名前を信じてもらう代わりに、各ツールが方法(数式+規格+前提)を提示し、あなた自身が計算を検証できるようにしています。これは設計上の選択です。方法は監査可能(auditable)であることに意味があります。
適用範囲と正直な限界
NovaSolverは、教育用・参照グレードの工学計算です。理解、概算、妥当性チェック、学習には非常に有用です。一方で、認証された・規制対象の・案件固有の専門工学ソフトウェアや、技術者の専門的判断を置き換えるものではありません。
多くのツールは意図的に簡略化したモデルです。簡略化している箇所については、そのことをページ上に明記しています。
訂正とお問い合わせ
誤りを見つけた場合はご報告いただけます。問題が確認されたツールは改訂します。お問い合わせ・運営方針については以下をご覧ください。