出力データ過大エラー

カテゴリ: エラー対策 | 2026-02-01
excessive-output

出力データ過大エラーとは

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先生、解析が途中で止まって「disk space」エラーが出ました。


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大規模モデルで全節点・全要素・全時刻の結果を出力すると、結果ファイルが数十GB〜数百GBになることがある。ディスク容量を超えるか、ファイルシステムの制限(FAT32は4GB、ODBは10GBデフォルト等)に引っかかる。


エラーメッセージと対策

Abaqus

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メッセージ: ***ERROR: THE ODB FILE SIZE HAS EXCEEDED THE MAXIMUM LIMIT


対策:

  • *OUTPUT, FIELD, FREQUENCY=10で出力頻度を下げる(10増分ごとに出力)
  • *OUTPUT, FIELD, NUMBER INTERVAL=20でステップ全体を20等分して出力
  • 不要な出力変数を削除(S, U, RFのみにする等)
  • *FILE OUTPUT, NUMBER INTERVAL=50でfil出力を間引く

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100万要素のモデルだと、出力はどのくらいのサイズになるんですか?


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100万要素で応力(6成分)と変位(3成分)を全時刻(100ステップ)出力すると: 100万 × 9 × 8バイト × 100 ≈ 7.2GB。これにRF、PEEQなどを追加するとさらに増える。


Nastran

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NastranではOP2ファイルのサイズ制限がある。PARAM,POST=0(XDBのみ出力)やPARAM,MAXOP2=0(OP2出力なし)で制御。DIAG 56でOP2のバッファサイズを調整。


Ansys

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AnsysではRSTファイルが大きくなる。OUTRES,NSOL,LASTで最終ステップのみ出力、OUTRES,ESOL,5で5ステップおきに出力など。


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必要な出力だけに絞るのが大事なんですね。


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その通り。解析前に「何を確認したいか」を明確にして、必要な出力変数・出力領域・出力頻度を計画的に設定する。全出力はデバッグ時のみにする。

ソルバーエラーの原因特定に費やす時間は、もっと短くできるはず。 — Project NovaSolverはエラー診断体験の改善を研究テーマの一つとしています。

Project NovaSolver — CAE実務の課題に向き合う研究開発

「出力データ過大エラーをもっと効率的に解析できないか?」——私たちは実務者の声に耳を傾け、既存ワークフローの改善を目指す次世代CAEプロジェクトに取り組んでいます。具体的な機能はまだ公開前ですが、開発の進捗をお届けします。

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