遮音性能(透過損失) — トラブルシューティングガイド
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遮音性能(透過損失) — トラブルシューティングガイド
TL解析のトラブル
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| TLが質量則より大幅に低い | コインシデンス周波数付近 or パネル共振 | 減衰を追加(制振材)。周波数を確認 |
| TLが実験より高すぎる | 減衰の過大設定、フランキング経路の無視 | 損失係数$\eta$を確認。側路伝搬をモデルに含める |
| PML反射が発生 | PML厚さ不足 or パラメータ不適切 | PML厚さを波長の1/2以上に。吸収係数を調整 |
| 高周波でTLが発散 | メッシュ不足(1波長に6要素未満) | 音響メッシュを細かくする。またはSEAに切り替え |
| 二重壁のTLにディップ | 共鳴透過周波数 | 空気層に吸音材を追加。空気層厚さを変更 |
フランキング経路って何ですか?
パネルを迂回して音が伝わる経路。壁の端部、配管貫通部、ドア隙間など。FEMモデルがパネル単体だと、実験で観測されるフランキング経路の影響を再現できず、TLが過大に出る。
Coffee Break よもやま話
フランキングパスはTL試験で最大の曲者
遮音測定でシミュレーション値より実測TLが10dB以上低い場合、「フランキング(flanking)伝達」が疑われる。壁体を迂回して床・天井・隣接壁を経由して音が回り込む現象で、高性能な二重壁でも施工不良によるフランキングで実性能がカタログ値の半分以下になる事例が多い。ISO 15712はフランキング予測の計算規格だが、現場調査では加速度センサーを複数箇所に貼付した振動エネルギー比較が最も確実な診断法とされる。
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