屋根积雪荷重 模拟器 返回
建筑结构·气象荷重

屋根积雪荷重 模拟器 — 建筑基准法·Eurocode 1·ASCE 7

屋根に积もる雪の设计用荷重を、日本 建筑基准法·Eurocode 1(EN 1991-1-3)·米国 ASCE 7-22·カナダ NBCC の4规格で计算します。地域·屋根形状·勾配·热条件·曝露を変えると、单位荷重 S_r、總荷重、偏荷重(drift)、等価雪深が同時に更新されます。

参数设置
规格
设计式的基本係数 C_b を自動設定
地域
地上积雪荷重 S_g を自動設定
屋根勾配 α
°
屋根面积 A
屋根形状
热条件
热係数 C_t(暖房あり 1.0/なし 1.1/温室 0.85)
曝露
曝露係数 C_e(遮蔽 1.2/通常 1.0/暴露 0.8)
計算結果
地上积雪荷重 S_g (kN/m²)
屋根积雪荷重 S_r (kN/m²)
等価积雪深 (cm)
屋根總荷重 (ton)
偏荷重 drift (kN/m²)
設計用 100年再現値 (kN/m²)
屋根断面と积雪·drift 模式図

屋根断面に均一积雪と風下の drift(偏荷重)、勾配が大きい場合の滑落矢印を表示します。色の濃さは积雪荷重 S_r の大きさに対応します。

屋根荷重 S_r vs 屋根勾配 α
都市別 屋根积雪荷重 S_r 比較
理論·主要公式

$$S_r = C_b \cdot C_e \cdot C_t \cdot I_s \cdot \mu(\alpha) \cdot S_g$$

C_b=基本係数、C_e=曝露係数、C_t=热係数、I_s=重要度係数、μ(α)=屋根勾配 α による滑落減衰、S_g=地上积雪荷重 (kN/m²)。

$$\mu(\alpha)=\begin{cases}1.0 & (\alpha\le 15^\circ)\\ 1-\dfrac{\alpha-15}{30} & (15^\circ\lt \alpha\le 30^\circ)\\ 0.5\cdot\dfrac{60-\alpha}{30} & (30^\circ\lt \alpha\le 60^\circ)\\ 0 & (\alpha\gt 60^\circ)\end{cases}$$

勾配 15° まではほぼ滑落なし、60° 以上では雪が完全に滑り落ちる前提の簡易モデル。

$$S_g [\text{kN/m}^2] = \frac{S_{g}[\text{kg/m}^2] \cdot 9.81}{1000}, \quad d_{eq}[\text{cm}]=\frac{S_r[\text{kg/m}^2]}{\rho_{snow}}\cdot 100$$

kg/m² → kN/m² 換算(g=9.81)と、密度 ρ=300 kg/m³(中間的な締まり雪)からの等価雪深。

屋根积雪荷重 — 建筑基准法·Eurocode 1·ASCE 7

🙋
「雪国の屋根は雪下ろし大変」ってよく聞きますが、構造設計の世界では雪の重さってちゃんと数字で扱うんですか?東京と新潟で全然違う気もしますが。
🎓
そう、雪は完全に「设計用の外力」として扱われるんだ。日本だと建筑基准法施行令 86 条で、地域ごとに「地上积雪荷重」と「多雪区域指定」が決まっている。例えば東京は 30 kg/m² 前後、札幌は 200、新潟県上越市は 350〜400 kg/m² にもなる。これに屋根形状·热条件·曝露の係数を掛けて、屋根面に作用する单位荷重 S_r を出す。式は ASCE 7 や Eurocode 1 とほぼ同じ形で、係数の数値だけ微妙に違うんだ。
🙋
あ、左の規格セレクタを「日本」から「Eurocode 1」「ASCE 7」「NBCC」に切り替えると S_r の値が変わりますね。同じ東京の S_g でも、規格によって 0.7倍〜1.0倍と差が出てる…これは何の差なんですか?
🎓
いいところに気づいたね。それが「基本係数 C_b」の差なんだ。日本の建筑基准法は地上积雪荷重を比較的そのまま屋根に載せる前提で C_b=1.0。一方 ASCE 7 は「地上积雪は風で吹き飛ぶ部分があるから屋根には全部は載らない」と考えて C_b=0.7 を標準にしている。Eurocode 1 と NBCC はその中間で 0.8。だから同じ地域·同じ屋根でも、米国基準で設計すると 30% ほど軽い荷重で済む、という違いが出るわけ。逆に日本の基準で米国の建物を設計し直すと、保守側になる。
🙋
屋根勾配を上げていくと S_r がだんだん減るのも面白いです。グラフの「屋根荷重 vs 勾配」を見ると、60° で 0 になってますね。じゃあ三角屋根を急勾配にすれば雪荷重は気にしなくていい?
🎓
理屈の上ではそうなんだけど、実務ではそう単純じゃない。確かに 60° 以上の屋根は雪が滑り落ちて屋根面の荷重はほぼ 0 になる。でも、滑り落ちた雪は「軒先や下の屋根に集中する」。これが drift(偏荷重)で、本ツールでは均一荷重の 2倍として表示している。実際の倒壊事例、たとえば 1981 年の新潟県十日町でアーケード崩落、2004 年のロシアの大型店舗崩壊なんかは、ほとんどが「平均荷重は OK だったけど drift で部分集中して局所が抜けた」というケースなんだ。
🙋
なるほど…じゃあ多雪地域の倉庫みたいな大スパン建物を設計するとき、まず何を見ればいいんですか?
🎓
優先順位は (1) 地域の S_g を間違えない(自治体の多雪区域指定を必ず確認)、(2) 屋根形状を選んで μ(α) を決める、(3) drift が出る段差·隣接建物を洗い出す、(4) C_t(暖房有無)を実態に合わせる、の4点。特に倉庫や工場は無暖房(C_t=1.1)で計算する必要があって、住宅と同じ感覚で C_t=1.0 にすると 10% 過小評価になる。さらに「100年再現値」として S_r の 1.5 倍を別途チェックすると、想定外の豪雪年にも余裕が確保できる。本ツールの右端の「設計用 100年再現値」がそれだよ。
🙋
雪の密度を 300 kg/m³ で換算してるのも見ました。新雪と春のザラメ雪で全然違うって聞きますが、設計上はどう扱うんですか?
🎓
基本的に「设計用 S_g は重量で与えられている」から、密度はあくまで雪深に換算するときの参考値。本ツールでは中間的な 300 kg/m³ を使って等価雪深 cm を表示しているだけだ。実際には、北陸·東北の3月は雪が融けて再凍結を繰り返したザラメ雪が主成分になり、密度 400〜500 kg/m³ にもなる。そこに春の雨が浸み込むと一気に 600 kg/m³ 相当の「水を吸った雪」になって、過去の倒壊事例の大半はこのパターン。だから雪国では「降雪期の重量」だけでなく「融雪期+雨」の組み合わせまでチェックするのが鉄則だよ。

よくある質問

基本式は S_r = C_b·C_e·C_t·I_s·μ(α)·S_g です。S_g は地上积雪荷重(kN/m²、地域別データ)、C_b は基本係数(規格により 0.7〜1.0)、C_e は曝露係数(暴露 0.8、通常 1.0、遮蔽 1.2)、C_t は热係数(暖房あり 1.0、なし 1.1、温室 0.85)、I_s は重要度係数、μ(α) は屋根勾配 α による滑落減衰係数です。本ツールはこの式を建筑基准法·Eurocode 1·ASCE 7·NBCC の4规格で同時に计算します。
15° までは滑落しないため減衰なし(μ=1.0)。15〜30° で線形に減り、30°で約 0.5。30〜60°ではさらに線形减衰し、60°以上では雪が完全に滑り落ちて 0 になります。ただし金属屋根とアスファルトシングルでは μ の評価が異なり、後者は摩擦が大きいため減衰開始角度が大きくなります。また急勾配でも軒先に雪庇(drift)が形成されるため、屋根面積全体の平均荷重とは別に局所荷重もチェックします。
drift は風によって雪が片側に吹き寄せられて積もる「偏った積雪」のことです。段差屋根の下段側、低層屋根に隣接する高層建物の風下側、L字型平面の入隅などに集中します。本ツールでは均一积雪 S_r の 2倍を簡易 drift 値として表示しますが、実設計では ASCE 7 や Eurocode 1 の詳細式で 2〜3倍の集中荷重を計算します。倒壊事例の多くはこの drift の見落としが原因です。
全く違います。雪の単位重量(密度)は新雪 50〜100 kg/m³、しまり雪 250〜350 kg/m³、ザラメ雪 400〜500 kg/m³ と 5〜10倍の幅があります。例えば雪深 1m なら新雪で 100 kg/m²、ザラメ雪で 500 kg/m²。設計用には積雪期間中の最大値を想定する必要があり、北陸·東北では「3月のザラメ雪 + 春の雨」が最重荷重ケースになります。本ツールでは中間的な密度 300 kg/m³ で等価雪深を逆算しています。

実世界での応用

住宅·小規模建築の構造設計:木造住宅やプレハブガレージの設計では、地域の地上积雪荷重 S_g に基づいて屋根トラス·梁の断面を決めます。東京 30 kg/m² と札幌 200 kg/m² では同じ平面でも梁せいが大きく異なり、新潟の豪雪地帯では雪下ろしを前提に S_r を割り引く運用も可能です。本ツールで地域·勾配を切り替えると、住宅レベルでも 5〜10倍の荷重差が出ることが直感的にわかります。

大スパン倉庫·工場·物流センター:無暖房の倉庫は热係数 C_t=1.1、内部に冷凍庫を持つ施設はさらに割増します。屋根スパンが 30m を超える場合、drift と段差积雪の検討が必須で、隣接建物との配置だけで設計荷重が 2倍に跳ね上がることもあります。2014年の関東甲信豪雪では多数の大スパン施設の屋根崩壊が発生し、設計時の drift 評価が不十分だった事例が報告されました。

太陽光発電架台·農業用ハウス:農業用ハウスは温室扱いで C_t=0.85(融雪する前提)を取れますが、停電·暖房停止時のリスクを別途検討します。太陽光発電架台では雪が滑り落ちにくい角度(10〜20°)で設置されることが多く、勾配减衰が効かないため S_r がほぼ S_g に等しく、東北·北海道では架台設計の支配荷重になります。

国際プロジェクトでの規格比較:北米向け物件は ASCE 7-22、欧州向けは Eurocode 1(各国の国家附属書つき)、カナダは NBCC 2020 と、設計地域によって採用規格が異なります。同じ気候条件でも基本係数 C_b の差で設計荷重が 0.7〜1.0倍になるため、複数規格でクロスチェックして安全側を採用するのが一般的です。本ツールは規格セレクタで瞬時に切り替えられるため、初期検討段階での感度確認に有効です。

よくある誤解と注意点

最大の落とし穴が、「平均荷重 S_r が許容なら屋根は安全」と思い込むことです。実際の崩壊事例の大半は drift(偏荷重)による局所集中が原因で、平均値ではなく「最大集中部の局所荷重」が支配します。本ツールの drift 値は均一荷重の 2倍という簡易値ですが、段差屋根や隣接建物がある場合は ASCE 7 や Eurocode 1 の詳細式で 2〜3倍、場所によっては 5倍に達することもあります。平面計画段階で段差·入隅·隣接高さを確認し、drift が出る位置を必ず洗い出してください。

次に、「屋根勾配を急にすれば安全」という誤解。確かに屋根面の S_r は减衰しますが、滑り落ちた雪は (1) 下屋に集中、(2) 軒先で雪庇となり下に落下、(3) 太陽光パネル等の障害物の上流側に堆積、といった形で別の問題を作ります。さらに金属屋根のように雪が滑りやすい屋根材では、滑落時の運動エネルギーで人身事故·歩行者通路の閉塞が起きます。30° 以上の急勾配屋根には必ず雪止め金具を併用し、滑落軌道に通行帯を設けない計画が必要です。

最後に、「設計用 S_g を 1.0倍そのまま使えば安全」ではない点。建筑基准法の S_g は概ね 50年再現値で、100年再現の豪雪年には到底足りません。本ツールで表示する「設計用 100年再現値」は S_r × 1.5 の簡易補正ですが、重要施設(避難所·病院·データセンター)では再現期間 200年で 1.8〜2.0倍、雪国の公共施設では「気象官署の歴代最深积雪」を別途確認します。2014年の関東甲信豪雪では「想定外の積雪量」が多くの倒壊原因となりました。安全率 1.5 は最低限の保険であり、「想定外を想定する」のが豪雪地設計の鉄則です。

使い方ガイド

  1. 地域コード(北海道·青森·秋田など都道府県)と屋根形状(平屋根·勾配屋根·両勾配)を選択します
  2. 屋根勾配(度数)と屋根面積(m²)を入力し、热条件(通常·断熱不十分)と曝露条件(風当たり強·中·弱)を指定します
  3. 4规格(建筑基准法施行令86条·Eurocode 1 EN1991-1-3·ASCE 7-22·カナダNBCC 2020)で同時计算され、地上积雪荷重S_g、屋根积雪荷重S_r、等価积雪深、屋根總荷重、偏荷重drift、100年再現値が表示されます

具体的な計算例

新潟県長岡市の工業用倉庫(屋根面積500m²、勾配15°、通常断熱、風当たり中程度)の場合:建筑基准法では地上积雪深170cm相当のS_g=2.8kN/m²、屋根勾配補正係数μ=0.92を適用しS_r=2.58kN/m²、屋根總荷重は1,290ton。Eurocode 1ではアルプス地域相当のS_k=4.0kN/m²から出発し、形状係数μ₁=0.80で屋根荷重3.2kN/m²、ASCE 7-22では最大地上荷重p_g=57psf相当で偏荷重driftが大きく寄与し、カナダNBCCではアイスダム考慮で最大5.5kN/m²に達します

実務での注意点

  1. 建筑基准法の「屋根勾配が60°以上」判定は屋根面勾配であり、建物軒方向の勾配ではありません—塔屋や部分勾配は別途検討が必要です
  2. 热条件「断熱不十分」は指定温度を満たさない場合に選択し、Eurocode 1のμ₂(热効果)=1.0となり、S_rが著しく増加します
  3. Eurocode 1適用時、北欧·アルプス·地中海3地域で基準积雪深S_kの値が2~4倍異なるため、設計区域の誤分類を確認してください
  4. ASCE 7-22は偏荷重(ドリフト)と不均等荷重の2ケース検討が義務付けられ、屋根下地応力が勾配屋根で20~30%増加する場合があります