内部発熱を含む2次元過渡熱伝導方程式:
ここで α = k/(ρcp) は熱拡散率、q̇ は単位体積あたりの内部発熱量です。本シミュレーターでは陽的有限差分法で温度場を逐次更新します。
安定条件は Δt ≤ (Δx)²/(4α) です。無次元時間のフーリエ数は次式で表します。
Fo ≪ 1 では熱が表面近くに限られ、Fo ≈ 1 で領域全体に広がり、Fo ≫ 1 で定常状態に近づきます。
$\partial T / \partial t = \alpha \nabla^2 T$ を有限差分法でリアルタイム計算。境界条件・内部熱源・熱拡散率を自在に設定し、温度分布の時間変化をCanvasアニメーションで確認できます。
内部発熱を含む2次元過渡熱伝導方程式:
ここで α = k/(ρcp) は熱拡散率、q̇ は単位体積あたりの内部発熱量です。本シミュレーターでは陽的有限差分法で温度場を逐次更新します。
安定条件は Δt ≤ (Δx)²/(4α) です。無次元時間のフーリエ数は次式で表します。
Fo ≪ 1 では熱が表面近くに限られ、Fo ≈ 1 で領域全体に広がり、Fo ≫ 1 で定常状態に近づきます。
このシミュレーターは、2次元領域内で温度分布が時間とともに広がる様子を有限差分法で計算します。熱拡散率、境界条件、内部熱源を変えることで、熱がどの方向に、どの速さで伝わるかを視覚的に確認できます。
∂T/∂t = α∇²T + q̇/(ρcp)
α は熱拡散率、q̇ は単位体積あたりの発熱量です。時間刻みは安定条件を満たすよう制御し、発散や非物理的な温度振動が起きにくい形で計算します。
産業での実際の使用例(自動車・電子機器業界)
自動車のブレーキディスク設計では、急制動時の摩擦熱による局所的な温度上昇を本シミュレーターで予測し、熱変形やフェード現象の抑制に活用。また、スマートフォンのCPU周辺に配置されたヒートスプレッダの最適形状を、内部熱源と熱拡散率を調整しながら短時間で評価し、試作回数を削減しています。
研究・教育での活用
大学の熱工学実験では、学生が境界条件や熱源位置を変更しながら温度分布の時間変化を視覚的に理解。特に、非定常熱伝導の概念を直感的に学べる教材として、対流・断熱条件の違いによる冷却過程の比較解析に利用されています。
CAE解析との連携や実務での位置付け
本ツールは、本格的な3D熱流体解析(CFD)の前段階として、設計初期のトレードオフ検討に活用。詳細CAEで計算負荷が高い過渡現象を本ツールで予備評価し、解析条件の絞り込みやメッシュ設計の妥当性確認を効率化。実務では「簡易熱設計のファーストチェックツール」として位置付けられています。
「熱拡散率αが大きいほど温度変化が速い」と思いがちですが、実際は数値計算の安定性条件(CFL条件)にも影響します。αが大きいと時間刻み幅を小さくしないと発散しやすくなるため、シミュレーションが不安定になる点に注意が必要です。
「境界条件を固定温度(ディリクレ条件)にすれば常に現実的」と思いがちですが、実際は断熱境界や対流境界など対象物の物理的状況に応じて適切に選ばないと、温度分布が非現実的になります。特に内部熱源がある場合、境界の熱の逃げ方が結果を大きく変えるため注意が必要です。
「初期温度を一様に設定すれば単純で良い」と思いがちですが、実際は過渡応答の過渡期に急峻な温度勾配が生じ、有限差分法では空間刻み幅が粗いと数値拡散や振動が発生します。初期条件とメッシュ解像度の関係にも注意が必要です。
厚さ10mmの銅板(α=11.2mm²/s)で上部100℃・下部25℃の定常状態を計算。格子間隔Δx=1mm、時間刻みΔt=0.1sで100秒間シミュレーションすると、中央部(5mm深さ)の温度は約62℃に収束。Fourier数Fo=αΔt/Δx²=1.12となり安定性条件を満たす