$$\mathrm{COP_{冷房}}= \frac{Q_e}{W_{comp}}= \frac{h_1 - h_4}{h_2 - h_1}$$
$$\mathrm{COP_{Carnot}}= \frac{T_e}{T_c - T_e}$$
1: 蒸発器出口(過熱蒸気)
2: 圧縮機出口
3: 凝縮器出口(過冷液)
4: 膨張弁出口
蒸気圧縮冷凍サイクルの4状態点をp-h線図上に表示しCOPをリアルタイム計算。R134a・R410A・R290の3冷媒に対応。
$$\mathrm{COP_{冷房}}= \frac{Q_e}{W_{comp}}= \frac{h_1 - h_4}{h_2 - h_1}$$
$$\mathrm{COP_{Carnot}}= \frac{T_e}{T_c - T_e}$$
1: 蒸発器出口(過熱蒸気)
2: 圧縮機出口
3: 凝縮器出口(過冷液)
4: 膨張弁出口
家庭用エアコン:室内機の熱交換器で冷媒を蒸発させて室内の熱を奪い(冷房)、室外機の熱交換器で凝縮させて熱を外気に放出します。シミュレーターの「過熱度」「過冷度」は、実際の熱交換器設計で重要なパラメータです。
業務用冷凍冷蔵庫:低温での食品保存には、冷媒の蒸発温度を氷点下に設定します。冷媒の選択(R290など)や、低温側と高温側の温度差が大きいことによるCOP低下が設計課題となります。
ヒートポンプ給湯機:大気の熱を汲み上げてお湯を沸かします。暖房運転時は凝縮器で放出する熱を利用するため、COPの定義が冷房時と異なり、より高い効率値を示すことが一般的です。
自動車のエアコン:エンジンルーム内の限られたスペースで動作するため、コンパクトで高効率なシステムが要求されます。また、外気温の変動が大きく、シミュレーターで再現できる「凝縮温度」の変化が性能に直結します。
シミュレーションを始める際、特に初心者がやりがちな落とし穴がいくつかあります。まず「蒸発温度を下げれば、とにかく冷える」という誤解。確かに蒸発温度を下げると冷房能力は上がりますが、同時に圧縮機の仕事量が急増します。例えば、蒸発温度を5℃から0℃に下げると、COPは約15%も低下することがあります。実機ではこれが消費電力の大幅な増加や、圧縮機の過負荷故障につながるので要注意です。
次に冷媒の選択で「新しい冷媒ほど常に高性能」と思い込むこと。R410AはR134aより高効率ですが、作動圧力が約1.6倍と高く、配管や機器の強度設計が全く異なります。シミュレーター上で同じ温度条件を設定しても、システム全体のコストや安全性は大きく変わります。また、p-h線図上の点は「状態」であって「位置」ではないという点。蒸発器出口(点1)は、常に蒸発温度に対応する飽和蒸気線上にあるとは限らず、「過熱度」分だけ右にずれます。この過熱度が小さすぎると圧縮機に液体が戻る「液圧縮」という重大故障の原因になります。