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電磁気シミュレーター

電磁誘導シミュレーター

コイルの巻数・断面積・最大磁束密度・周波数を操作し、ファラデーの法則による誘導EMF波形と磁束波形の90度位相差をリアルタイム可視化します。

コイルパラメータ
巻数 N
断面積 A
cm²
最大磁束密度 B_max
T
周波数 f
Hz
計算結果

一時停止中はスライダーを動かすと結果が即座に更新されます。

ライブ数値(磁石がコイルを通過中)
0.00
誘導EMF ε V
0.00
磁束変化率 dΦ/dt Wb/s
0.00
鎖交磁束 NΦ mWb
0.00
誘導電流 I mA
EMF最大値 V
EMF実効値 V
磁石がコイルを通過 — ファラデー/レンツの法則
N極(磁石) S極 誘導電流 コイルを貫く磁束
磁石が速く動くほど磁束変化が大きく、EMFも大きくなります。磁石が止まると EMF は 0 になります。
参考:正弦的に変化させた場合の B(t) と EMF(t)(90° 位相差)
波形
EMF最大値の特性(vs 周波数 / vs 巻数)
スイープ
理論・主要公式

$B(t) = B_{\max}\sin(2\pi f t)$

$\Phi(t) = N \cdot A \cdot B(t)$

$$\varepsilon = -\frac{d\Phi}{dt}= -NA B_{\max}2\pi f \cos(2\pi f t)$$

EMF最大値:$\varepsilon_{\max}= 2\pi f N A B_{\max}$

実効値:$\varepsilon_{\rm rms}= \varepsilon_{\max}/\sqrt{2}$

電磁誘導シミュレーターとは

🙋
このシミュレーターで「電磁誘導」って何がわかるんですか?
🎓
大まかに言うと、コイルの中を変化する磁石が通るときに発生する「起電力(EMF)」の様子がわかるんだ。上のスライダーでコイルの巻数Nや磁石の強さB_maxを変えると、リアルタイムで波形がどう変わるか確認できるよ。例えば、巻数を増やすと発生する電圧が高くなるのが一目瞭然だ。
🙋
え、磁束のグラフとEMFのグラフがずれてますね。これが「90度位相差」ってやつですか?
🎓
その通り!これがファラデーの法則の核心だ。磁束が最大のとき(グラフの山の頂点)、その変化率は実はゼロなんだ。逆に磁束がゼロを通り過ぎる瞬間が一番急激に変化するから、そこでEMFが最大になる。シミュレーターで周波数fを上げてみると、このEMFの山がもっと高く鋭くなるのがわかるよ。
🙋
実効値って表示されてますけど、これって何に使うんですか?
🎓
実務では交流の電圧の大きさを表すのにこの実効値を使うことが多いんだ。家庭のコンセントが100Vって言うのも実効値だよ。シミュレーターの右下に表示される「実効値」は、計算された最大EMFを√2で割った値で、実際に電球を光らせたりモーターを回したりする「実質的な電圧の強さ」を表しているんだ。

よくある質問

ファラデーの法則により、誘導起電力は磁束の時間微分に比例します。正弦波の微分は余弦波となり、元の波形より90度位相が進むため、磁束波形とEMF波形の間に90度の位相差が生じます。
巻数Nや断面積Aを増やすと、全磁束Φが比例して大きくなり、誘導起電力の振幅も増加します。波形の形状や位相差は変わらず、振幅のみが変化することをリアルタイムで確認できます。
ファラデーの法則の式ε = -N A B_max 2πf cos(2πft)から、周波数fが高いほど磁束の時間変化率が大きくなり、誘導起電力の振幅が比例して増加します。波形の周期は短くなります。
物理現象の理解やパラメータの関係性を直感的に学ぶのに役立ちますが、実際のコイルの抵抗や漏れ磁束、コアの飽和などの非理想効果は考慮していません。定性的な学習ツールとしてご利用ください。

実世界での応用

発電機:このシミュレーターそのものが発電機の基本原理です。火力や水力発電所では、巨大なコイル(固定子)の中で磁石(回転子)を回転させ、磁束変化を起こして大電力を発生させています。巻数Nや磁束B_maxを大きく設計することが高効率化の鍵です。

変圧器:一次コイルに交流電流を流して変化する磁束を作り、それに貫かれた二次コイルに電圧を誘導します。巻数比(N1:N2)を変えることで電圧を昇圧または降圧できます。シミュレーターで巻数Nを変えると電圧がどう変わるか、その直観が得られます。

インダクタ(コイル)と交流回路:コイルに交流電流を流すと、自分自身の電流変化が自分自身に起電力を誘導します(自己誘導)。これがインダクタのリアクタンス(交流抵抗)の正体で、電圧と電流に90度の位相差が生じる原因です。このシミュレーターで見た磁束とEMFの位相差がその基礎です。

非接触給電(ワイヤレス充電):送電コイルに高周波電流を流して変化する磁場を作り、受電コイルに電力を誘導します。効率を上げるには、コイルの形状(実質的な断面積A)や使用周波数fの最適化が重要で、まさにこのツールのパラメータ設計に直結します。

よくある誤解と注意点

このシミュレーターを使い始めるとき、いくつか勘違いしやすいポイントがあるよ。まず、「磁石が強ければ常に大きな電圧が得られる」と思いがちだけど、それは半分正解で半分間違い。確かに最大磁束密度 $B_{\max}$ を上げればEMFは大きくなるけど、磁束の「変化の速さ」が決定的に重要だ。例えば、いくら強力な磁石をコイルにじっと置いても電圧はゼロ。逆に、弱い磁石でも高速で動かせば大きな電圧が発生する。シミュレーターで「周波数f」を上げるとEMFが急増するのが、まさにこの「変化率」の効果だね。

次に、表示される「マイナス」の符号について。式にある $\varepsilon(t) = -\frac{d\Phi}{dt}$ のマイナスは、単に「向き」を表している。電圧計で測るときの極性が逆になるだけで、電球を光らせる「大きさ」には影響しない。だから、最大EMFの値を考える時は、多くの場合このマイナスは無視して絶対値で考えてOK。ただし、複数のコイルを繋ぐ時や、正確な電流の向きを追う回路設計では、この符号が特に重要になるから注意してね。

最後に、「コイルの断面積A」は固定だという点。現実の設計では、巻数Nを増やそうとすると、同じスペースに詰め込むにはより細い線を使わざるを得なくなる。すると、線の抵抗が増えて発熱が大きくなり、せっかくの高電圧も実際に取り出せる電力が減ってしまう。シミュレーターは理想的な条件を見ているので、巻数を増やせば必ず良くなるように見えるけど、実務では巻数、線径、コイルサイズのトレードオフを常に考えないといけないんだ。

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