一時停止中はスライダーを動かすと結果が即座に更新されます。
スプライス損失 ls=0.1 dB、コネクタ損失 lc=0.5 dB。SMF色分散 D=17 ps/(nm·km)@1550nm。
光ファイバーの伝送損失と受信電力をリアルタイム計算。ファイバー長・スプライス・コネクタ損失を入力してリンクパワーマージンと最大伝送距離を求めよう。
一時停止中はスライダーを動かすと結果が即座に更新されます。
スプライス損失 ls=0.1 dB、コネクタ損失 lc=0.5 dB。SMF色分散 D=17 ps/(nm·km)@1550nm。
長距離バックボーン通信:大陸間を結ぶ海底ケーブルや国内の基幹通信網では、SMF(シングルモードファイバー)が使用されます。低損失(1550nm帯で0.2 dB/km以下)と低分散を実現するために、光源はスペクトル幅の狭いレーザーが用いられ、数十kmごとに光増幅器で信号を増幅しながら数百~数千kmを伝送します。
データセンター内ネットワーク:サーバーラック間を接続する短距離(数百m以内)の高速リンクでは、OM3/OM4などのマルチモードファイバー(MMF)とVCSELレーザーが多用されます。コネクタ損失が支配的になるため、高精度なコネクタと低損失の接続が求められ、ツールでコネクタ数を2~4個に設定して設計検証が行われます。
FTTH(ファイバー戸別導入):家庭まで光ファイバーを引くサービスでは、分岐点(スプリッタ)での大きな損失と、家屋への導入部分での曲げ損失が課題です。設計では、ツールで計算した総損失が、ONU(光回線終端装置)の受信感度に対して十分なマージン(リンクパワーマージン)を持つことを確認します。
工場内・車載ネットワーク:自動車の車載ネットワークや工場の制御システムでも、耐ノイズ性に優れた光ファイバーが採用され始めています。振動や熱の影響でコネクタ接続が緩む可能性を考慮し、設計段階で余裕を持った損失マージンを設定することが現場では重要です。
まず、「dBm」と「dB」を混同しないでください。dBmは「1mWを0dBmとする絶対的な電力値」、dBは「2つの電力の比を示す相対値」です。ツールで「送信電力 0 dBm」と設定し、「コネクタ損失 0.5 dB」と入力した場合、受信電力は -0.5 dBm になります。0.5 dBmではないんです。次に、パラメータの典型値は状況で変わるという点。例えば、コネクタ損失のデフォルト0.5dBは、清掃が行き届いた新品のLCコネクタなら現実的ですが、汚れたSCコネクタでは1dBを超えることも珍しくありません。ツールで「余裕を持って設計しよう」と思ったら、各損失値に1.5倍程度のマージンを乗せて計算するのが実務の知恵です。最後に、帯域幅計算は「損失」とは独立した別の制約であることを理解しましょう。損失計算だけではリンクが成立しても、帯域幅が足りなければ所定の速度で通信できません。例えば10GbEでOM3ファイバーを使う場合、損失的には数百m伝送可能でも、規格で定められた最大伝送距離は300m程度です。本ツールの「最大到達距離」は損失バジェットのみから算出した値で、帯域幅制約は別途「帯域幅 vs 距離」グラフで確認します。実システムでは損失と帯域幅の両制約のうち厳しい方が最終的な最大距離を決めるため、両グラフを併せて読む必要があります。