$d_1 = \dfrac{\ln(S/K)+(r+\sigma^2/2)T}{\sigma\sqrt{T}}$
$d_2 = d_1 - \sigma\sqrt{T}$
コール・プットオプションの理論価格と全グリークスをリアルタイム計算。ペイオフ図・デルタ曲線・インプライドボラティリティ推定まで対応。
オプション取引・ヘッジ戦略:機関投資家やディーラーが、ポートフォリオのリスクを管理するために日常的に使用します。例えば、保有する株式の下落リスクをプットオプションでヘッジする際、その適正価格を計算し、さらにデルタを参照しながら必要なオプション枚数を決定します。
インプライド・ボラティリティの推定:市場で取引されているオプションの実際の価格をブラック-ショールズ公式に代入し、逆算して求められるボラティリティが「インプライド・ボラティリティ」です。これは市場参加者の将来の変動率予想を示す指標として、VIX(恐怖指数)などにも応用されています。
新規金融商品の設計・評価:エキゾチックオプションや構造化商品など、複雑な派生商品の基礎部分の評価や、リスク指標(グリークス)の算定にモデルが応用されます。商品開発の段階でシミュレーションを行うツールとして不可欠です。
企業財務における実物オプション評価:工場の新設やR&D投資など、不確実性の高い経営判断を「オプション」とみなして評価する手法です。投資機会の価値や、最適な投資タイミングを分析する際の理論的枠組みとして用いられます。
まず、このツールで出てくる「理論価格」をそのまま市場価格だと思わないでください。これはあくまで特定の仮定に基づくモデル価格です。例えば、ボラティリティσを過去のデータから20%と入力しても、市場が将来を30%と予想していれば、実際のオプション価格は計算結果より高くなります。これが「インプライドボラティリティ」推定機能の意義で、市場の予測を逆算するために使うんです。
次に、パラメータの入力順序に注意。特に「満期までの時間T」は年単位が基本です。オプションが3ヶ月(0.25年)先ならT=0.25と入力します。ここを1と入れてしまうと1年後とみなされ、価格が大きく変わってしまいます。無リスク金利rも同様で、2%なら0.02です。
もう一点、「デルタが0.5なら、株価とオプション価格の動きは半分で連動する」という理解は危険です。デルタはSやT、σが変わるたびに変化します(その変化率がガンマ)。例えば、S=100, K=100のATMF(アット・ザ・マネー・フォワード)オプションのデルタは約0.5ですが、株価が110に上がればデルタは0.8近くまで増加します。デルタヘッジをするなら、こまめな見直しが必要な理由がここにあります。
日経225先物オプション:現物価格28500円、行使価格29000円、満期45日、年率金利0.15%、ボラティリティ18.5%の場合、コールオプション理論価格は約340円(デルタ0.42、ガンマ0.0018、ベガ95、シータ-5.8円/日、ロー12)となります。株価が100円上昇するとコール価格は約42円上昇し、満期まで毎日5.8円の時間価値が減少することが把握できます