$$f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$$
共振周波数 [Hz]:L インダクタンス [H]、C キャパシタンス [F]。
$$Q = \frac{\sqrt{L/C}}{R}$$
Q値(直列共振):R が小さいほど鋭い共振。
$$BW = \frac{f_0}{Q}$$
帯域幅 [Hz]:-3dB幅。Q値が大きいほど狭い。
直列・並列LCR回路のインピーダンスと位相の周波数特性をリアルタイム可視化。共振周波数・Q値・帯域幅を即座に計算します。
$$f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$$
共振周波数 [Hz]:L インダクタンス [H]、C キャパシタンス [F]。
$$Q = \frac{\sqrt{L/C}}{R}$$
Q値(直列共振):R が小さいほど鋭い共振。
$$BW = \frac{f_0}{Q}$$
帯域幅 [Hz]:-3dB幅。Q値が大きいほど狭い。
無線通信(同調回路・フィルタ):AM/FMラジオやテレビ、スマートフォンの無線部では、並列LCR共振回路が特定の周波数帯域の信号のみを選択的に取り出す「同調回路」として使われています。不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタやノッチフィルタの基本構成要素でもあります。
電力系統(力率改善・高調波フィルタ):工場などの誘導性負荷(モータ等)では力率が悪化します。これに並列にコンデンサを追加し、系統をLCR共振回路と見なして力率を100%に近づける「力率改善」が行われます。また、特定の高調波成分を吸収するフィルタとしても設計されます。
センサー・計測:金属探知機や非接触の位置・変位センサーは、コイルのインダクタンスLが対象物の接近で変化することを利用します。このLの変化が共振周波数 $f_0$ をシフトさせるため、周波数の変化として高精度に検出できます。
電子機器(発振回路・インピーダンス整合):水晶発振子は非常に高いQ値を持つLCR共振系とみなせ、正確な基準周波数を生成します。また、高周波(RF)回路では、アンテナと送信機の間で最大電力が伝送されるよう、LCR回路を用いたインピーダンス整合ネットワークが必須です。
このシミュレーターを使いこなす上で、特に初心者の方が陥りがちな落とし穴をいくつか挙げておくよ。まず一つ目は「リアルな部品には理想値がない」ということ。シミュレーター上のコイル(L)は純粋なインダクタンスだけど、実際のコイルには巻線抵抗が必ず存在する。例えば100μHのコイルでも、数オームから数十オームの直流抵抗(ESR)を持っているんだ。これは直列共振回路ではそのまま抵抗Rとして効いてきて、計算通りの高いQ値が得られない原因になる。並列回路では、この抵抗が並列に寄生する形になるから、これも考慮が必要だ。
二つ目は「共振周波数の計算は単純だが、実際の共振点はズレる」という点。理論式 $f_0 = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}$ はあくまで理想的な式。実際には、コイルの自己容量やコンデンサの残留インダクタンスといった「寄生要素」が無視できない。特に高周波になるほどこの影響は大きくなる。シミュレーターで「L=10μH, C=100pF」と設定すると約5.03MHzと計算されるが、実測では4.8MHzくらいになることも珍しくない。設計には必ずマージンを持たせよう。
三つ目は、直列と並列の「Q値の式」を混同しないこと。直列共振のQ値は $Q = \frac{1}{R}\sqrt{\frac{L}{C}}$ で、Rが小さいほどQが上がる。一方、 並列共振回路のQ値は $Q = R\sqrt{\frac{C}{L}}$ と、抵抗Rが大きいほど高いQ値になるんだ。この逆転現象を理解しておかないと、回路を組んで「あれ?思ったより鋭く共振しないな」ということになるから注意してね。
直列LCR回路でR=100Ω、L=47μH、C=100pFとした場合、共振周波数f₀=√(1/LC)/(2π)≈2.32MHzが計算される。このときQ値=ωL/R=2π×2.32×10⁶×47×10⁻⁶/100≈6.88となり、バンド幅BW=f₀/Q≈337kHzで帯域幅が決定。インピーダンスは共振点で最小値Zmin=100Ω(抵抗のみ)となる