一時停止中はスライダーを動かすと結果が即座に更新されます。
伝達率: $T = \sqrt{\dfrac{1+(2\zeta r)^2}{(1-r^2)^2+(2\zeta r)^2}}$
$r = \omega/\omega_n,\quad \omega_n = \sqrt{k_{eq}/m}$
絶縁効率: $IE = (1-T)\times 100\%$
静的たわみ: $\delta_{st} = g/\omega_n^2$
伝達率・絶縁効率・静的たわみをリアルタイム計算。共振危険域を赤で可視化し、回転機械・圧縮機・精密機器の最適マウント設計を支援します。
一時停止中はスライダーを動かすと結果が即座に更新されます。
伝達率: $T = \sqrt{\dfrac{1+(2\zeta r)^2}{(1-r^2)^2+(2\zeta r)^2}}$
$r = \omega/\omega_n,\quad \omega_n = \sqrt{k_{eq}/m}$
絶縁効率: $IE = (1-T)\times 100\%$
静的たわみ: $\delta_{st} = g/\omega_n^2$
回転機械・圧縮機:工場のモーター、ポンプ、コンプレッサーなどは大きな振動源です。適切な防振マウントを設計することで、振動が建物構造に伝わるのを防ぎ、騒音低減と構造物の疲労寿命延長を図ります。運転速度(RPM)に応じた適切なマウント剛性の選択が鍵です。
精密機器・測定装置:電子顕微鏡や半導体製造装置、精密天秤などは、床からの微細振動によって性能が著しく低下します。非常に低い固有振動数(1〜数Hz)を持つ専用の防振台やエアスプリングを用いて、$r \gg \sqrt{2}$ の領域で動作させ、超高絶縁効率を実現します。
建築物の免震・制振:超高層ビルや橋梁の免震支承は、この振動絶縁理論を大規模に応用したものです。建物の固有周期を地盤の卓越周期から大きく離す($r > \sqrt{2}$)ことで、地震動のエネルギーが建物に伝わるのを大幅に低減します。
自動車のエンジンマウント:エンジンの振動を車体に伝えず、かつエンジントルク反力による大きな変位も抑制するという相反する要求を満たすために、非線形特性を持つマウントが使われます。アイドリング時と高回転時で異なる振動絶縁性能が求められる典型例です。
まず、「剛性が高いマウントほど安全」という思い込みは危険です。確かに静的たわみは小さくて済みますが、固有振動数が高くなり、低周波の振動(例えば、低速回転のポンプやファン)に対しては絶縁効果が得られず、単に「硬く固定した」状態になります。例えば、1200rpm(20Hz)の機械に剛性の高いマウントを使うと、グラフ上で運転周波数が共振危険域の左側に留まり、伝達率が1を超える可能性があります。
次に、「絶縁効率90%」の意味を過大評価しないこと。これは理論上の伝達率に基づく値で、実際の効果は設置面の剛性や機械内部の不釣り合い質量などに大きく左右されます。シミュレーターは「1自由度系」という理想化されたモデルです。現実では、機械が前後左右に揺れる「6自由度」の挙動を考慮する必要が出てきます。ツールで良い数値が出ても、現場での実測は必須です。
最後に、静的たわみの「見落とし」。計算上は問題なくても、配管や電線ケーブルがマウントの沈みに追従できず、引きちぎられる事故があります。また、複数のマウントで機械を支える場合、剛性バラツキや設置面の凹凸で荷重分担が不均一になり、想定した絶縁性能が出ないことも。設計時には、最低でも20%以上の安全マージンを見込んでおくのが実務の知恵です。