圧電解析(静的) — トラブルシューティングガイド
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圧電解析(静的) — トラブルシューティングガイド
トラブル
Coffee Break よもやま話
圧電FEMの固有振動数が実測と5%ズレる——境界条件と残留応力の影響
圧電FEMで計算した共振周波数が実測より5%程度高い場合、境界条件の設定ミスと残留応力の無視が主原因だ。「Free-Free(自由端)境界条件」を想定したFEMは試験台での「完全自由」状態(ワイヤだけで吊るした状態)と対応する。しかし実製品では接着剤・ネジ・はんだで固定されており、これらが付加剛性(Added Stiffness)として共振周波数を下げる効果がある。接着層の厚さ10〜20umでも弾性率が低い(エポキシのEr = 2〜5 GPa)接着剤は、PZTの弾性率(Er = 60〜70 GPa)に対して10〜30倍柔らかく、共振周波数を1〜3%シフトさせる。また焼成プロセスで生じる残留応力(圧縮〜引っ張り)が圧電係数d33を5〜10%変化させる効果も無視できない。実測との1%以内の一致を目標とするなら、製造プロセス条件を反映した詳細モデルが必要だ。
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