電磁気解析 — EMC
EMC(電磁両立性)解析は、機器が出すノイズ(エミッション)と外来ノイズへの耐性(イミュニティ)を設計段階で評価する分野です。実機のEMC試験は認証試験場の予約と試作が必要で、不合格なら設計手戻りが数ヶ月単位になるため、シミュレーションによる事前予測のリターンが非常に大きい領域です。ケーブル・筐体開口・基板の共振など、意図しないアンテナがどこにできるかを見つけるのが解析の本質です。
収録記事「CISPR規格準拠評価」では、CISPR 11/32等の規格が定める測定配置(3m/10m法、LISN)をシミュレーションで再現し、放射エミッションの規格適合を予測する手順を解説します。規格リミットとの比較には遠方界換算と測定アンテナ係数の扱いが絡むため、単に電界を出すだけでは終わらない点が実務のポイントです。