電磁気解析 — 高周波
高周波電磁界解析は、波長が構造寸法と同程度以下になる領域(マイクロ波〜ミリ波)を扱い、伝送線路・導波管・共振器・アンテナ給電系の設計を支えます。波動方程式を解くため、メッシュは波長の1/10〜1/20が基本で、周波数が上がるほど計算規模が急増します。時間領域(広帯域を一度に)と周波数領域(共振を精密に)の使い分けが手法選択の軸です。
収録記事「FDTD法」は、時間領域差分法の中核であるYeeセル・Courant安定条件・PML吸収境界を解説します。1回の時間領域計算をフーリエ変換するだけで広帯域のSパラメータが得られる点がFDTD最大の強みで、UWBアンテナやEMC解析と相性が良い理由もそこにあります。