キャパシタンス — CAE用語解説

カテゴリ: 用語集 | 2026-01-15
CAE visualization for capacitance - technical simulation diagram

キャパシタンス

🧑‍🎓

先生、キャパシタンス(静電容量)ってコンデンサの話ですよね? CAE解析とどう関係するんですか?


🎓

電子機器の設計では、配線間やパッケージ内の寄生容量が高速信号の遅延やクロストークを引き起こすから、FEM静電場解析でCを事前に計算するのが普通になっている。平行板コンデンサの基本式 C = εA/d(εは誘電率、Aは面積、dは距離)は知っていると思うけど、実際の3D形状では解析的に解けないからFEMが必要になる。


定義

🧑‍🎓

FEMで静電容量をどうやって計算するんですか?


🎓

静電場解析で電位φの分布を解いて、蓄えられたエネルギー W = ½CV² からCを逆算する方法が一般的だ。具体的には一方の導体に電圧1Vを印加して接地導体との間の電荷Qを計算するとC = Q/Vで求まる。AnsysのMaxwellやCOMSOLのAC/DC Moduleが代表的なツールで、ICパッケージのピン間容量やプリント基板の信号線容量を数fF〜数pFオーダーで算出できる。


解析上の注意点

🧑‍🎓

誘電率の周波数依存性は考慮できるんですか?


🎓

高周波では重要だ。FR4基板の比誘電率εrは低周波では4.5程度だが、GHz帯では3.8程度まで下がる。周波数依存の誘電率を考慮した場合は時間領域(FDTD法)や周波数領域のフルウェーブ解析が必要になって、CST StudioやHFSSといった電磁界シミュレータを使う。CAEの文脈では「静的なキャパシタンス」と「高周波でのS11/S21特性」は別の問題として扱われることが多いんだ。


🧑‍🎓

MEMSデバイスではキャパシタンスが変位センサとして使われると聞きました。


🎓

そう、静電MEMS(加速度センサや圧力センサ)は変位によってギャップdが変化し、C = εA/d の変化を検出する原理だ。ここでは構造変形と静電場の連成解析が必要になる。構造変形→ギャップ変化→静電力変化→さらに変形というフィードバックループがあって、AnsysやCOMSOLのマルチフィジクス機能を使って解く。プルイン不安定(吸着現象)の予測が設計の重要課題だ。


関連用語

🧑‍🎓

電磁場と構造の連成まで扱うんですね。キャパシタンスってかなり奥が深い!


🎓
  • インダクタンス
  • 誘電率
  • インピーダンス

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