流体-構造連成 — CAE用語解説
流体-構造連成
先生、流体-構造連成(FSI)って、流体と構造を同時に解析するんですか? 別々に解くのと何が違うんですか?
FSI(Fluid-Structure Interaction)は流体の力が構造を変形させて、その変形が流れ場を変化させる——この相互作用が重要な問題を扱う。別々に解く「片方向連成」は流体力→構造変形を一度計算するだけで、構造変形が流れに戻る影響を無視する。本当のFSIである「双方向連成」は流れ場と構造を反復的に解き直す。橋梁の風による振動(空力弾性)、心臓弁の動作(生体力学)、翼のたわみ(アエロエラスチシティ)、パイプ内の水撃(ウォーターハンマー)などは双方向連成が必要な典型問題だ。
定義
FSI解析って計算コストがとても高そうですね…
双方向連成は確かに重い。流体ソルバーと構造ソルバーが各タイムステップで情報を交換しながら反復(PartitionedアプローチはOpenFOAMとAbaqusをprestor-correctorで連成するなど)するから、計算コストは各ソルバー単体の数倍〜数十倍になる。実用的な対策として、強連成(Monolithic Approach)——流体と構造を一つの方程式系として同時に解く——があって安定性が高いが実装が複雑だ。一方Partitioned Approach(各ソルバーを独立に走らせて界面でデータ交換)は既存ソルバーを組み合わせやすいが不安定になりやすい。preCICE(Precise Code Interaction Coupling Environment)というOSSのカップリングライブラリを使えばOpenFOAMやFEniCSを柔軟に連成できる。
関連用語
流体と構造が互いに影響するから一緒に解く必要があるケースがあるんですね!
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