熱サイクル試験 — CAE用語解説
熱サイクル試験
車載ECUの品質試験で「-40℃〜125℃の熱サイクル1000回」って仕様書に書いてあったんですけど、なぜこんな過酷な試験をするんですか?
車載電子部品は真冬の北海道からサハラ砂漠まで動作保証が必要だからね。エンジンON/OFFのたびに温度が上下して、基板上のはんだ接合部に繰り返し熱応力がかかる。10年分の温度変化を数週間で加速評価するのが熱サイクル試験だ。
定義
具体的にはどんな壊れ方をするんですか?
一番多いのがBGAはんだボールのクラックだ。ICパッケージ(CTE≈17ppm/K)と基板(CTE≈14〜18ppm/K)の熱膨張差で、温度が変わるたびにはんだに剪断ひずみが蓄積する。数百〜数千サイクルでクラックが進展して電気的断線に至る。
熱解析における役割
CAEでこの試験をシミュレーションできるんですか?
もちろん。まず過渡熱解析で温度分布の時間変化を求める。
次にその温度場を構造解析に渡して、はんだの非弾性ひずみ(クリープ+塑性)を計算する。Coffin-Mansonの式やDarveauxのエネルギー則で寿命を予測できる。実務ではANSYSやAbaqusのサブモデル機能を使って、BGAのはんだボール1個を詳細にモデル化するケースが多いよ。
試験を全部やらなくても、シミュレーションで事前にNGが分かるんですね。
関連用語
熱サイクル試験と関連が深い概念を教えてください。
試験回数1000回の根拠はAECの規格なんですね。シミュレーションと実試験を組み合わせて開発期間を短縮するのが重要だと分かりました。
その通り。最近はバーチャル認証(Virtual Qualification)と言って、十分に検証済みのシミュレーションモデルがあれば一部の実試験を省略できる動きもある。ただしモデルの妥当性検証が大前提だから、過去の試験データとの相関をしっかり取ることが欠かせないよ。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
熱サイクル試験の実務で感じる課題を教えてください
Project NovaSolverは、CAEエンジニアが日々直面する課題——セットアップの煩雑さ、計算コスト、結果の解釈——の解決を目指しています。あなたの実務経験が、より良いツール開発の原動力になります。
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