熱疲労 — CAE用語解説
熱疲労
エキゾーストマニフォールドにクラックが入る原因って、エンジンの起動停止による温度変化ですか?
そう、それが典型的な熱疲労だ。エンジン始動で排気温度が急上昇し、停止で冷える。この繰り返しでマニフォールドに熱応力が発生して、数千〜数万サイクルでクラックが進展する。温度差が大きいほどダメージも大きいよ。
定義
普通の疲労と何が違うんですか?
構造解析における役割
CAEで熱疲労寿命を予測するにはどうすればいいですか?
FEMで熱-構造連成解析を行う。まず過渡熱解析で温度履歴を求め、次にその温度を荷重として弾塑性解析で応力・ひずみ履歴を計算する。
得られた塑性ひずみ範囲$\Delta\varepsilon_p$からCoffin-Mansonの式$N_f = C(\Delta\varepsilon_p)^{-n}$で寿命を予測する。エキゾーストマニフォールドなら高温側でクリープも考慮する必要があるから、ひずみ範囲法にクリープ損傷を足す場合もあるよ。
クリープも加わるんですか。高温での保持時間が長いほど寿命が短くなるってことですね?
そのとおり。高温保持でクリープひずみが蓄積すると、疲労とクリープの相互作用で寿命が大幅に短くなる。タービンブレードやエンジンバルブの設計では、この疲労-クリープ相互作用が最大の設計課題だよ。
関連用語
熱疲労に関連する概念を教えてください。
エンジン部品は温度と荷重の両方の疲労を考えないといけないんですね。弾塑性解析が必須だと分かりました。
その通り。材料データも高温側が重要で、600℃以上でのε-N曲線やクリープ特性が必要になる。データがなければ試験で取得するしかない。熱疲労は設計の上流段階から温度分布をコントロールすることが最善の対策だよ。
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