熱画像 — CAE用語解説

カテゴリ: 用語集 | 2026-01-15
CAE visualization for thermal image - technical simulation diagram

熱画像

🧑‍🎓

電子基板の温度を測りたいんですけど、熱電対だと1点しか測れなくて全体の分布が分からないんです。

🎓

それならサーモグラフィで熱画像を撮るのが一番だよ。赤外線カメラで対象物の表面温度分布を非接触で一括取得できる。最近の機種は320×240ピクセル以上の解像度があるから、ICパッケージ個別の温度まで識別できるんだ。

定義

🧑‍🎓

熱画像って、原理的にはどうやって温度を測ってるんですか?

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すべての物体は温度に応じた赤外線放射を出している。Stefanの法則で放射エネルギーは$T^4$に比例するから、赤外線の強度を測れば表面温度が分かる。ただし放射率(emissivity)の設定が重要で、金属の光沢面はε=0.1程度で大きな誤差が出る。黒体塗料を塗って$\varepsilon$≈0.95にするのが定番の対策だ。

熱解析における役割

🧑‍🎓

CAEの結果検証に熱画像を使うことが多いですか?

🎓

非常に多い。熱解析の結果と実測の熱画像を並べて比較するのは、モデルの妥当性検証の標準的な方法だよ。

$$ \rho c_p \frac{\partial T}{\partial t} = \nabla \cdot (k \nabla T) + Q $$
🎓

例えばFEMで計算した温度コンター図とサーモグラフィ画像を同じカラースケールで表示して、ホットスポットの位置や温度レベルが一致するか確認する。10℃以上のズレがあれば境界条件や物性値の見直しが必要だね。

🧑‍🎓

熱画像は表面しか測れないですよね?内部温度はどうするんですか?

🎓

内部は熱電対を埋め込むか、解析で推定するしかない。表面温度がCAEと合っていれば内部温度も信頼できるという考え方だ。設備の予知保全にもサーモグラフィは活用されていて、モーターの軸受けやケーブルの異常発熱を定期点検で検知する使い方もあるよ。

関連用語

🧑‍🎓

熱画像に関連する概念を教えてください。

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  • サーモグラフィ — 赤外線カメラによる非接触温度計測技術
  • 輻射 — 熱画像の物理的基盤となる電磁波による熱伝達
  • 温度測定 — 熱電対、測温抵抗体などの接触式計測との使い分けが重要
🧑‍🎓

放射率の設定が精度のカギなんですね。解析結果の検証に熱画像を使う手順が分かりました。

🎓

解析を「やりっぱなし」にしないために、実測との比較は必須だよ。熱画像は面的なデータが取れるから、1点だけの熱電対よりも解析モデルの弱点を見つけやすい。まずは手元の基板で撮ってみることを勧めるよ。

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