構造解析 — ランダム振動
ランダム振動解析は、輸送環境や風・路面のように統計的にしか記述できない加振に対する応答を、パワースペクトル密度(PSD)の枠組みで評価する手法です。決定論的な時刻歴の代わりに、応答のRMS値と超過確率(3σ設計)で語るのが特徴で、電子機器の輸送試験(MIL-STD等)や自動車部品の耐久評価で必須になります。
収録記事は3本。「多自由度系のランダム振動」は入力PSDからモード法で応答PSDを求める理論の骨格、「Miles方程式による簡易評価」は1自由度近似でRMS加速度を電卓レベルで見積もる実務公式(適用限界つき)、「ランダム振動疲労」は応答PSDから疲労寿命へ橋渡しする狭帯域近似・Dirlik法を扱います。試験規格のPSDプロファイルを解析条件に翻訳する場面で直接役立つ構成です。