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構造解析

遠心機・回転体応力解析ツール

外半径・内半径・回転数・材料から、均質で厚さ一定の薄い円盤の弾性応力分布を可視化します。降伏応力との比を比較する学習用モデルであり、実機の破裂速度・安全運転速度は算出しません。

パラメータ設定
外半径 R (mm)
mm
内半径 r (mm, 0=中実)
mm
目標回転速度 N (rpm)
rpm
ヤング率 E (GPa)
GPa
ポアソン比 ν
密度 ρ (kg/m³)
kg/m³
降伏応力 σy (MPa)
MPa
プリセット
ライブ計算結果
—
現在の回転 (rpm)
—
角速度 ω (rad/s)
—
最大フープ応力 σθ (MPa)
—
最大半径応力 σr (MPa)
—
周速 vtip (m/s)
—
外周の半径増加 u(R) (μm)
—
降伏到達回転数 (rpm)
—
降伏到達回転数比 (%)
—
降伏応力比 SF
回転ディスク(応力カラーマップ)
応力 vs 半径(σθ / σr プロファイル)
回転速度 vs 応力(降伏応力との比較)
理論・主要公式

$$\begin{aligned}\sigma_\theta^{\,\mathrm{solid}}(0)&=\sigma_r^{\,\mathrm{solid}}(0)\\&=\frac{3+\nu}{8}\rho\,\omega^2 R^2\end{aligned}$$

中実ディスクの最大応力は中心で発生(σθ=σr)。ρ=密度, ω=角速度[rad/s], R=外半径[m]。

$$\sigma_{ring}=\rho\,\omega^2 r^2=\rho\,v^2$$

薄い回転リング(半径方向の厚さが半径より十分小さい)のフープ応力の近似式。密度ρと周速 v=ωr で決まり、ヤング率Eやポアソン比νには依りません。中実・穴あきディスクの値とは一致しません。

$$\begin{gathered}\omega_{y,\theta}=\omega\sqrt{\dfrac{\sigma_y}{\sigma_{\theta,max}}}\\SF=\dfrac{\sigma_y}{\sigma_{\theta,max}}\end{gathered}$$

最大フープ応力が降伏応力に等しくなる弾性計算上の回転数です。破裂速度ではありません。SFはσy/σθ,maxであり、von Mises基準や疲労を含む設計安全率ではありません。

遠心機・回転体応力解析ツールとは

🙋
このツールには寸法をどう入力すればよいですか?
🎓
外半径Rと内半径rをmmで入力します。外径が240mmならRは120、穴の直径が60mmならrは30です。内部のmへの換算は自動なので、120mmを0.12と入力しないでください。
🙋
穴を開けると最大応力はどう変わりますか?
🎓
自由な内外周を持つ均質円盤では、中実の最大応力は中心、環状円盤の最大フープ応力は穴の縁にあります。同じ外半径・密度・ポアソン比・回転数なら、穴の半径が増えると最大フープ応力は増えます。軸とのはめあいやキー溝はこのモデルに含まれません。
🙋
表示される降伏到達回転数まで安全に回せるのですか?
🎓
いいえ。最大フープ応力が入力した降伏応力に等しくなる回転数を、応力が回転数の2乗に比例する関係で計算しているだけです。例えば応力100MPa、降伏応力400MPaなら到達回転数は現在の2倍ですが、実機の破裂・疲労・安全な運転を保証する数値ではありません。

よくある質問

内半径0は中実円盤です。中心で半径方向応力とフープ応力が等しく最大になります。外半径と内半径は直径ではなくmm単位の半径で入力します。
SF=入力した降伏応力/最大フープ応力です。引張強さやvon Mises応力を使う計算ではありません。SFが1以上でも、実機の破裂・疲労・運転安全性は判定できません。
はい。鋼・アルミ・チタンのプリセットに加え、入力欄で密度、ポアソン比、降伏応力を変更できます。この自由な薄い円盤の応力解はEに依存せず、現在のツールは変位を計算しません。
同じ外半径、密度、ポアソン比、回転数では、環状円盤の穴の縁のフープ応力は穴の半径とともに増えます。薄い円環の極限ではρ ω² R²に近づきます。

実際の応用例

回転円盤・フライホイールの基礎:半径、密度、回転数の影響を比較する学習に使えます。実機の許容回転数を決める計算ではありません。

遠心分離機ロータ:実物のボウル形状、試料の荷重、軸との接触、疲労を省略しています。メーカーの運転限界や点検基準の代わりには使えません。

タービン・圧縮機:厚さ変化、羽根の荷重、熱応力、軸とのはめあいを含む別の評価が必要です。

複合材料のフライホイール:異方性や層間破壊はこの等方性材料モデルの対象外です。

よくある誤解と注意点

降伏応力を下回ることだけで安全とは判断できません。このモデルは線形弾性、均質、等方性、厚さ一定、薄い円盤、自由な内外周を仮定し、塑性変形や破裂を解きません。

寸法入力は半径mm、密度はkg/m³、回転数はrpmです。外径100mmなら外半径50を入力します。内部でSI単位へ自動換算します。

疲労、き裂、腐食、温度による強度変化、軸との接触、キー溝、回転中の動的荷重は別途評価が必要です。このページから一律の安全率や安全な回転数を決めないでください。

使い方ガイド

  1. 材料を選び、密度ρ(kg/m³)、ポアソン比ν、降伏応力σy(MPa)を確認します。
  2. 外半径Rと内半径rをmmで入力します。直径ではありません。0≤r<Rが必要です。
  3. 目標回転数N(rpm)を設定します。アニメーション中は現在回転数の応力を表示するため、結果の回転数も確認します。
  4. σθ,maxとσr,max、SF=σy/σθ,maxを比較します。これは実機の耐久性・破裂・安全性の判定ではありません。

具体的な計算例

検算例(実機の設計承認ではありません):鋼プリセット、外半径R=120mm、内半径r=30mm、N=6000rpm、ρ=7850kg/m³、ν=0.30、σy=490MPa。N=6000rpmの弾性解は最大フープ応力37.3049MPa(内孔縁)、最大半径応力10.3547MPa、SF=13.1350、フープ応力基準の降伏到達回転数21745.35rpmです。表示丸め後は37.3MPa、10.4MPa、13.14、21745rpm。Eを変えてもこの応力解は変わりません。Eが効くのは外周の半径増加u(R)=R·σθ(R)/Eだけで、この条件ではu(R)=5.89μmです。再生中は表示された現在回転数と比較してください。

実務での注意点