音源は左右に往復移動します。青い波面=圧縮(高音)、赤い波面=伸張(低音)
$$f_\text{obs}= f_s \cdot \frac{v_c \pm v_o}{v_c \mp v_s}$$
前方(音源が近づく):分母 $(v_c - v_s)$
後方(音源が遠ざかる):分母 $(v_c + v_s)$
マッハ数 $Ma = v_s / v_c$
音源が動くときの音波の圧縮・伸張をリアルタイムアニメーション。マッハ数・観測周波数をリアルタイム計算。超音速時の衝撃波(マッハ円錐)も体験。
音源は左右に往復移動します。青い波面=圧縮(高音)、赤い波面=伸張(低音)
$$f_\text{obs}= f_s \cdot \frac{v_c \pm v_o}{v_c \mp v_s}$$
前方(音源が近づく):分母 $(v_c - v_s)$
後方(音源が遠ざかる):分母 $(v_c + v_s)$
マッハ数 $Ma = v_s / v_c$
交通速度取締り:警察のスピードガンや自動速度違反取締装置(オービス)は、車に向けて発射した電波の反射波の周波数変化(電波のドップラー効果)を検出し、瞬間速度を計算しています。シミュレーターで音源速度を変えると周波数がどう変わるか、その原理そのものです。
超音速航空機の設計:戦闘機やスペースシャトルが超音速飛行する時、機体周囲に発生する衝撃波(マッハ円錐)の形状と強度は、空気抵抗や機体構造への負荷に直結します。CAEシミュレーションでこの衝撃波を予測し、機体形状を最適化します。
医療診断イメージング:超音波ドップラー検査では、血流中の赤血球を“動く音源”と見なします。反射して戻ってくる超音波の周波数変化から血流の速度や方向を画像化し、心臓や血管の病気を診断します。
天文学:遠方の星や銀河から来る光のスペクトル線の周波数偏移(光のドップラー効果)を測定することで、天体が地球から遠ざかる速度(後退速度)を求め、宇宙の膨張を研究する基礎データとしています。
このシミュレーターを使いこなす上で、特に初学者がつまずきやすいポイントをいくつか挙げておくよ。まず「音速は常に一定」と思い込まないこと。シミュレーターでは音速 $v_c$ を固定しているけど、実世界では気温や気圧、媒質(水中や金属中など)で大きく変わる。例えば、気温が0℃の空気中では約331 m/sだが、20℃では約343 m/sになる。実務で数値を扱う時は、使用環境の音速を確認するのが第一歩だ。
次に、観測周波数の急変点は「音源が観測者の真横を通過する瞬間」とは限らないということ。シミュレーターでは観測者を固定しているからそう見えるけど、実際は音源と観測者の相対的な速度ベクトルが効く。例えば、観測者も動いていたり、音源が観測者に向かって真っ直ぐ近づいていない場合は、公式も複雑になる。あくまで基本形を学ぶツールと割り切ろう。
最後に、マッハ数が1を超えると、ドップラー効果の公式がそのままでは使えなくなるという特に重要な落とし穴。音源が超音速になると、音源の前方では音波が重なって衝撃波(ソニックブーム)を形成する。この領域では、観測者は音源が通過する前に衝撃波のバンという音(N波)を一度だけ聞く。シミュレーターでマッハ円錐が観測者を横切る瞬間がそれに相当するんだ。継続的な「ピーポーピーポー」という音の高さの変化は、超音速領域では起こらない現象だと覚えておいて。