片持ち: β₁L=1.875, 4.694, 7.855
単純支持: β₁L=π, 2π, 3π
両端固定: β₁L=4.730, 7.853, 11.0
梁・板・弦など各種構造の固有振動数を一覧計算。境界条件と形状パラメータから最初の5モードの振動数を導出し、振動モード形状をアニメーション可視化。
片持ち: β₁L=1.875, 4.694, 7.855
単純支持: β₁L=π, 2π, 3π
両端固定: β₁L=4.730, 7.853, 11.0
自動車・航空機の軽量化と振動対策:車体フレームや航空機の翼は、軽量化のために薄肉構造になりますが、これにより固有振動数が下がり、エンジン振動や風の渦(カルマン渦)による共振リスクが高まります。CAEで固有値解析を行い、危険なモードを事前に把握し、リブやダンパーを追加する設計が行われます。
建築物の耐震・耐風設計:高層ビルや長大橋は、地震や風による周期力を受けます。構造物の基本固有振動数(1次モード)が地盤の卓越周期や風の渦放出周期と一致しないように、形状や制振装置(ダンパー)を用いて設計します。このシミュレーターで学ぶ「長さの影響」は、建物の高さ計画に直結します。
精密機械・半導体製造装置:微細な加工を行う装置は、外部振動や内部モーターの振動が精度を狂わせます。装置本体や設置台(光学テーブル)の固有振動数を、周囲の振動源の周波数から十分に離す「デチューニング」が必須です。ここで扱う矩形膜の振動は、薄い鏡や基板の設計に応用されます。
楽器の音響設計:ギターのボディやピアノの響板、和太鼓の皮は、まさに「膜」や「板」の振動です。目的の音色(周波数特性)を得るために、形状、張力、材料密度を調整します。このツールで膜のモード形状をアニメーションで見ることは、音の「倍音」構造を視覚的に理解する助けになります。
まず、「計算された固有振動数は絶対的な安全値ではない」という点を押さえておこう。このツールは理想的な形状と境界条件を仮定している。例えば「両端支持梁」は、本当にピンとローラーで完全に自由に回転できる支持を意味する。実物の構造物では、想定より拘束が強くなりがちで、計算値より実際の振動数は高くなる。逆に、ボルト締結部が緩んでいれば低くなる。CAEの結果はあくまで「目安」であり、プロトタイプでの実測検証が不可欠だ。
次に、材料定数の入力ミスは超・頻発する。特に単位系の混同に注意。ヤング率Eを「GPa」で入力すべきところを「MPa」のままにすると、結果は1000倍も違ってくる。密度ρも「kg/m³」が基本だが、CADデータからくる質量を元に計算する時は、体積の単位(mm³かm³か)を確認しよう。例えば、鋼の密度を7850 kg/m³と入力するのが正解だ。
最後に、「1次モードだけ見て満足しない」こと。外力の周波数が1次より高い場合、2次、3次モードで共振する可能性がある。例えば、回転機械では回転数×ブレード枚数の周波数(通過次数)が問題になることが多く、これは高次モードに当たる。このツールのアニメーションで、節(動かない点)がどこにできるかを確認し、そこにダンパーを設置するなどの対策を考える材料にしよう。
長さ1000mm、幅50mm、高さ10mmの片持ち梁(鋼:E=200GPa、ρ=7850kg/m³)の場合、第1固有振動数は約4.2Hz、第2モードは16.8Hzとなります。両端支持の同寸法梁では第1固有振動数が約29.3Hzに上昇。矩形膜(400mm×300mm、厚さ2mm、ゴム材E=5GPa)では基本振動数が約12.5Hzと計算され、設計周波数との干渉を事前検証できます。