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対話型シミュレーター

重力井戸シミュレーター

単一源の初期速度を変えて軌道・脱出条件を比較。固定多源を配置して粒子軌道も試せます。式・検算例・モデルの限界を確認しながら、重力と運動の関係を学ぶシミュレーターです。

軌道条件と重力源配置を操作 モードに応じた状態を共有 軟化力モデル + RK4積分
実験モード

単一源モードの共有リンクは初期条件を保存します。多源モードでは現在の重力源配置と粒子状態を保存します。モードを切り替えると再生を停止し、それぞれの状態を保持します。

軌道判定
—
判定
14.1
円速度 v_c
—
近点 r_min
—
遠点 r_max
ライブ数値
0.0
半径 r
0.0
速さ |v|
0.0
脱出速度 v_esc
0.0
比エネルギー ε
—
軌道
重力井戸とテスト天体のリアルタイム軌道

初期条件を表示中

テスト天体 軌跡 速度 v 現在の半径
キャンバスをドラッグして初速ベクトルを設定(始点=テスト天体)
発射条件
中心質量 GM 40000
初期半径 r 200
接線速度 vθ 14.1
放射速度 vr 0.0
初期位置の角度(度) 0.0

ドラッグ条件もこの入力範囲・刻みに合わせます。接線速度の負値は逆向き、角度は右0°・下90°。再スタートと共有URLは同じ初期条件を使います。

プリセット
表示
ゴム膜グリッド
ポテンシャル等高線
軌跡(残像)
速度ベクトル

固定多源モード:配置を変えて粒子軌道を比較する

「単一源の軌道」は初期半径・速度から1粒子の軌道とエネルギーを調べるモードです。「固定多源の配置実験」は重力源を自由に置き、複数の試験粒子が受ける力を比較するモードです。どちらも平面内の軟化した中心力モデルであり、一般相対論や実在の太陽系・連星・銀河の再現ではありません。

最初に試す実例

「単一固定源の円軌道」を選ぶと、中央に質量200の固定源を置き、半径80・120・160・200・250に5粒子を配置します。初期値 G=1 では各粒子の接線速度を $v_c=\sqrt{200r/(r^2+100)}$ に設定します。半径200の粒子は約0.998752モデル速度です。再生して、半径がほぼ一定のまま運動するか確かめてください。

一時停止して G を変更すると、配置と粒子速度は保持されますが、重力だけが変わります。そのため変更後は元の円軌道条件ではなくなります。プリセットをもう一度選ぶと、現在の G に対応した円速度で初期配置を作り直します。変更前後のエネルギーを、同じ系の保存量として比較しないでください。

「2つの固定重力源」と「2源の粒子群」では、試験粒子だけが運動します。重力源は粒子から反作用を受けず、重力源同士も動きません。「2源の粒子群」は銀河衝突の計算ではありません。

操作と結果の読み方

図の空いている位置をクリックまたはタップすると、指定した質量の重力源を追加します。重力源をドラッグして移動できます。PCでは重力源を右クリックして個別に削除できます。スマホでは「重力源を削除」で全重力源を削除して配置し直せます。「粒子を追加」は30粒子を追加します。「表示格子の密度」は描画だけを変え、計算する力や時間刻みには影響しません。

結果の「粒子の運動エネルギー合計」は、各粒子の質量を1とした $\sum_i |\mathbf v_i|^2/2$ です。ポテンシャルエネルギーを含まないので、この値単独は保存量ではありません。静止した重力源・一定の G の下で、捕獲や描画停止が起こらない粒子について保存される量は、運動エネルギーとポテンシャルの和です。

計算式・単位・停止条件

重力源 $j$ からの距離を $r_j$、外向き単位ベクトルを $\hat{\mathbf r}_j$ とすると、加速度と単位質量あたりのポテンシャルは次式です。運動、力の矢印、格子の深さには同じモデルを使います。格子の深さは見やすくするため上限を設けた表現で、時空曲率を計算したものではありません。

$$\mathbf a=-\sum_j\frac{Gm_j}{r_j^2+s^2}\hat{\mathbf r}_j,\qquad \Phi=-\sum_j\frac{Gm_j}{s}\operatorname{atan2}(s,r_j)$$

多源モードの軟化長は $s=10$、単一源モードは $s=18$ に固定されています。同じ加速度の形式ですが、軟化長と入力の定義が異なるので、表示される数値を無条件に同一視しないでください。距離・速度・質量・時間はモデル単位で、m・km/s・kgなどへの換算は定義していません。多源モードはRK4で積分し、1ステップのモデル時間を最大0.03、中心に近づく場合はさらに短くします。

重力源の捕獲半径は $1.5(4+0.55\sqrt{m_j})$ です。捕獲された粒子の計算を終了し、衝突後の運動や質量の合体は計算しません。原点からの距離が4000を超えた粒子は描画対象として停止します。これはエネルギーによる脱出判定ではありません。安全上限は重力源128個・粒子2048個です。

図の表示範囲は各軸−360〜360ですが、その境界で反射させたり速度を制限したりしません。粒子は図の外でも停止半径まで計算されます。表示幅を変えても世界座標の配置と粒子速度は変わりません。共有リンクは現在の重力源配置・有効な粒子状態・表示設定を保存し、復元時は停止します。軌跡履歴、経過時間、捕獲済み粒子は共有対象外です。

単一源モードの理論・主要公式

このページの単一重力源モデルは、近接時の力を抑える固定長 s=18 を持ちます。距離・速度・GM はモデル単位であり、au や km/s ではありません。一般相対論の時空や測地線を解くものではありません。

$$\mathbf{a} = -\frac{GM}{r^2+s^2}\,\hat{\mathbf{r}}$$

力と整合する比ポテンシャル(無限遠をゼロとする):

$$\Phi(r) = -\frac{GM}{s}\arctan\left(\frac{s}{r}\right)$$

円軌道速度:

$$v_c = \sqrt{\frac{GM r}{r^2+s^2}}$$

脱出速度(半径 r):

$$v_{esc} = \sqrt{-2\Phi(r)}$$

比エネルギーが負なら束縛、非負なら非束縛です。ただし中心付近で描画が終了する軌道もあります。この軟化モデルの非円軌道は厳密なケプラー楕円・双曲線とは限りません。

$$\varepsilon = \frac{v^2}{2} + \Phi(r)$$

検算例:r=200, GM=40000, s=18 → v_c≈14.0852、v_esc≈19.9731。接線速度14.1・放射速度0なら ε≈−100.0576、ほぼ円の束縛軌道です。近点・遠点はエネルギーと角運動量から計算し、画面から出たことを脱出とは判定しません。

単一源モード:軌道とエネルギーの関係

🙋
このシミュレーターでグリッドが歪んで見えるのは、何を表しているんですか?
🎓
このページでは、重力源の近くほど低くなるポテンシャルを、グリッドの沈みとして表示しています。GMを大きくすると力とポテンシャルの大きさが変わります。ただしグリッドの高さは表示倍率で強調した概念図です。一般相対論の時空曲率を数値計算しているわけではありません。
🙋
え、そうなんですか?でも、画面をクリックして動かしている粒子は、なぜあんなふうにクルクル回ったり、吸い込まれたりするんですか?
🎓
実際の計算は、位置から求めた中心方向の加速度で速度と位置を更新しています。接線速度が十分なら中心を回り、エネルギーが非負なら無限遠へ達し得る条件です。まず「ほぼ円軌道」と「脱出」を比べてください。軟化力を使うので、非円軌道が厳密なケプラー楕円になるとは限りません。
🙋
式にある固定長s=18は何ですか?
🎓
中心に近づいたときの力の大きさを抑える、モデル上の軟化長です。単一源モードでは18、多源モードでは10に固定し、変更用のスライダーはありません。加速度の分母はr²+s²、整合するポテンシャルは−GM/s arctan(s/r)です。中心では力の向きが定まらないため、r<6に入ると描画を終了します。

よくある質問

固定重力源による放射状の軟化加速度をRK4で積分します。単一源はa=−GM/(r²+s²)、多源は各源の加速度のベクトル和です。軟化長は単一源s=18、多源s=10に固定し、距離と時間はモデル単位です。一般相対論の時空や測地線を解いているわけではありません。
グリッドの沈みは、この力と整合する負のポテンシャルの大きさを、上限付きの表示倍率で描いたものです。粒子は描画した膜に沿って落ちるのではなく、加速度の式から動きます。高さは実際の時空曲率ではありません。
無限遠で速さがゼロとなるエネルギー境界の速度です。単一源モードではv_esc=√(−2Φ)、Φ=−GM/s arctan(s/r)です。rがsより十分大きいとNewton式√(2GM/r)に近づきます。中心に近づいて描画が終了する場合もあり、非負エネルギーだけで衝突しないとは言えません。
単一源モードは1粒子の初期半径・速度・角度から軌道を調べ、共有リンクは初期条件を保存します。多源モードは固定重力源と複数粒子を配置し、共有リンクは現在の配置・有効な粒子状態・表示設定を保存して停止状態で復元します。多源の軌跡履歴・経過時間・捕獲済み粒子は保存しません。モード切替では再生を停止し、それぞれの状態を保持します。
一定になるとは限りません。表示は各試験粒子の質量を1とした運動エネルギーの合計で、ポテンシャルを含みません。固定源・一定Gの下で捕獲や描画停止がない粒子では、運動エネルギーとポテンシャルの和が保存量です。重力源やGを変更すると別の系になり、変更前後を同じ保存量として比較できません。
そのまま設計に使うことはできません。モデル単位、固定源、人工的な軟化力、有限描画範囲を使う学習用モデルです。実際の設計にはSI単位への対応、天体の大きさ・運動・摂動、目的に応じた積分精度などの検証が必要です。

単一源モードで学べることと適用範囲

速度の向きと大きさ:同じ速さでも、接線方向と放射方向の割合を変えると角運動量が変わり、近点・遠点は異なります。位置角度は軌道の向きを変えますが、中央対称のモデルでは同じ半径・速度成分ならエネルギーは同じです。

画面外と脱出の違い:GM=40000、r=320、接線速度14.1、放射速度0なら、ε≈−25.4634で束縛です。形式上の遠点は約1251.30。小さい画面から出ても遠点を∞とは扱いません。

静止源と重力アシストの違い:ここでは中心源が固定され、摩擦も推進もないので比エネルギーは保存されます。近づくと速くなりますが、同じ半径へ戻れば速さも戻ります。動く惑星を利用した別の座標系でのエネルギー変化は、このモデルには含まれません。

理想Newtonモデルとの比較:rがsより十分大きい領域では力は−GM/r²に近づきます。実際の衛星軌道の単位付き計算は、関連する軌道力学ツールの適用条件も確認してください。

単一源モードの注意点と参考資料

単位と前提:表示値をau、km/s、太陽質量などと読み替えないでください。中心源は固定、テスト天体の質量による反作用は無視し、空気抵抗、推進、相対論効果は含みません。

近点・遠点と有限描画:近遠点は有効ポテンシャルΦ+J²/(2r²)と初期エネルギーの交点です。Jは単位質量当たりの角運動量。中心方向が未定義のためr<6で描画を終了し、形式上の近点がその内側ならそこまでの運動は表示しません。半径4000を超えた場合も表示対象外で停止します。どちらもエネルギーの符号と別の条件です。

数値解とプレビュー:RK4を最大0.03モデル時間の刻みで進めますが、長時間の保存量を厳密に保証する積分法ではありません。薄い線は有限時間の予測軌道で、全周期を描き切るとは限りません。「ほぼ円」は入力刻み0.1で丸めた条件です。

参考資料:MIT OpenCourseWare:Central Force Motion: Orbitsは、中心力のエネルギー・角運動量と理想Newton軌道の参考です。このページ独自の軟化ポテンシャルは、採用した力を積分して導出しています。参考資料のNewton式と同一モデルではありません。

単一源モードの使い方

  1. 「中心質量 GM」「初期半径 r」を設定します。いずれもモデル単位です。
  2. 「接線速度 vθ」「放射速度 vr」を設定。接線速度の負値は逆向き、放射速度の正値は外向きです。
  3. 「初期位置の角度」で向きを設定するか、キャンバスをドラッグします。ドラッグも入力範囲・刻みに丸められます。中心近くを押した場合の初期半径は下限80になります。
  4. 「発射」「再生」「最初から」で動作を比較。共有ボタンでコピーしたURLには、表示中の天体の位置ではなく初期条件を保存します。

単一源モードの検算例

ほぼ円:GM=40000、r=200、vθ=14.1、vr=0、角度0°。s=18なので円速度≈14.0852、脱出速度≈19.9731、比エネルギー≈−100.0576。近点200、遠点約200.83の、ほぼ円の束縛軌道です。「ほぼ円軌道」ボタンで同じ入力を試せます。

脱出条件との比較:他の条件を同じにしてvθ=20.8へ変更すると、ε≈16.8574で非束縛となり、遠点は∞です。「脱出」ボタンで設定できます。数値はモデル単位で、現実の惑星の速度ではありません。

実務での注意点

  1. 学習用の軟化力モデルです。実際の軌道設計やブラックホールの計算結果として扱わないでください。
  2. 画面の拡大縮小は描画座標だけを変えます。近点・遠点・エネルギーの判定は画面幅から計算しません。
  3. 中心停止・表示範囲停止・非束縛判定を区別してください。条件を変えたら、まず初期値と比エネルギーを確認してから再生します。