黄円 = 太陽(焦点) 水色三角形 = 等面積(第2法則) 矢印 = 速度ベクトル
第1法則: 楕円軌道 $r = \dfrac{a(1-e^2)}{1+e\cos\theta}$
第2法則: 面積速度一定 $\dfrac{dA}{dt}= \text{const}$
第3法則: $T^2 = a^3$(AU/yr単位)
$GM_\odot = 4\pi^2\ \text{AU}^3/\text{yr}^2$
ハレー彗星(e=0.967)から地球(e=0.017)まで、実在天体の楕円軌道を 1 クリックで再現できる教育汎用シミュレーター。近日点で速度が上がる体感と等面積法則がつかめます。3 法則の解説は『ケプラーの法則』、Newton 法による数値解は『ケプラー方程式』へ。
黄円 = 太陽(焦点) 水色三角形 = 等面積(第2法則) 矢印 = 速度ベクトル
第1法則: 楕円軌道 $r = \dfrac{a(1-e^2)}{1+e\cos\theta}$
第2法則: 面積速度一定 $\dfrac{dA}{dt}= \text{const}$
第3法則: $T^2 = a^3$(AU/yr単位)
$GM_\odot = 4\pi^2\ \text{AU}^3/\text{yr}^2$
宇宙探査機の軌道設計:火星や小惑星への探査機は、地球の重力を利用したスイングバイを行います。この軌道計算の基礎がケプラー軌道力学です。近日点での高速移動を利用して加速し、燃料を節約します。
人工衛星の配置:通信衛星や気象衛星は、多くの場合、地球を焦点とする楕円軌道または円軌道に投入されます。特に地球観測衛星は、特定の地域を定期的に観測できるよう、軌道長半径と離心率が精密に設計されます。
彗星・小惑星の運動予測:ハレー彗星のような長周期彗星や、地球に接近する可能性のある小惑星(NEO)の将来の位置を予測するために、その軌道要素(長半径、離心率など)を測定し、ケプラーの法則に基づいて計算します。
CAEにおける軌道解析:自動車の衝突試験や構造物の動的解析で用いる数値積分法(Verlet法、Newmark-β法等)は、この惑星運動のシミュレーションで使われる手法と同系統です。宇宙機の構造CAEでは、軌道力学と連成させた解析が行われます。
まず、「シミュレーターの軌道は永遠に安定」という思い込みに注意だ。現実の太陽系では、他の惑星の重力(摂動)が働くため、軌道は完全な楕円からわずかにずれていく。このツールは「二体問題」だけを扱っているから、地球と太陽だけの理想的な世界だと思って使おう。例えば、木星の巨大な重力は小惑星帯の軌道に大きな影響を与えているんだ。
次に、パラメータ設定の落とし穴。離心率eを1以上に設定すると、軌道は楕円ではなく放物線や双曲線になってしまい、惑星は太陽に戻ってこない。あくまで惑星の「閉じた軌道」を学ぶツールだと理解しておこう。また、長半径aを大きくしすぎると、アニメーションで惑星が画面から一瞬で消えてしまうことがある。初期値の1(天文単位)を基準に、まずは火星の1.5倍くらいまでで遊ぶのがコツだよ。
最後に、「等面積表示」の本当の意味。扇形の面積が同じなのは、時間間隔が一定だからだ。でも、この「面積速度一定」は、太陽からの引力(中心力)だけが働いている時にだけ成り立つ法則だ。実務で衛星を設計する時、大気抵抗や太陽光圧が加わると、この法則は成り立たなくなる。シミュレーターの理想環境と現実の違いを意識することが、次のステップへの第一歩だ。
ハレー彗星(a=17.9AU、e=0.967)をシミュレートすると、公転周期T=76年、近日点速度54.5km/s、遠日点速度0.9km/sが得られます。長半径a=5.2AU・離心率e=0.048の木星では、T=11.86年、平均速度13.1km/sです。ケプラー方程式の数値解により、任意時刻の真近点離角から実座標を算出し、アニメーション描画します。