それがローレンツ力 F = qv×B の効果なんだ。磁場 B の中を速度 v で動く電荷 q には、速度に「垂直」な向きに力が働く。力がいつも進行方向と直角だから、速さは変わらず向きだけが連続的に曲げられて、結果として等速円運動になるんだよ。画面の黄色い矢印が速度 v、赤い矢印がローレンツ力 F。赤がつねに黄色と直角になっているのを確かめてみて。
🙋
なるほど。じゃあ電荷 q や質量 m、磁場 B のスライダーを動かすと、円の大きさが変わるのはなぜ?
🎓
円の半径はサイクロトロン半径 r = mv/(|q|B) で決まるんだ。速くて重い粒子ほど大きく回り、磁場や電荷を強くすると小さく曲がる。おもしろいのは回転の周波数 f = |q|B/(2πm) で、これは速さに依存しない。だから速い粒子は大きな円を、でも同じ周期で回るんだ。プリセットの「電子」「陽子」「強磁場」を切り替えて、ライブ数値の半径 r と周波数 f がどう変わるか見てみよう。
🙋
「E×B ドリフト」というプリセットもありますね。あれは円運動と何が違うんですか?
🎓
いいところに気づいたね。磁場に直交する電場 E を加えると、円運動の中心そのものが一定方向に流れ出すんだ。これが E×B ドリフトで、流れる速さは $v_d = E/B$。向きは E と B の両方に垂直で、しかも電荷の符号によらないのがポイント。プラズマの閉じ込めや太陽風など、宇宙・核融合の現場でとても重要な現象なんだよ。ちなみに磁力は速度に垂直だから「仕事をしない」——粒子を速くしたいときは電場が必要、という違いも押さえておこう。
磁場 B の中を速度 v で動く電荷 q には、ローレンツ力 F = qv×B が働きます。この力は常に速度に垂直なので、速さは変えずに進む向きだけを連続的に曲げます。その結果、運動は等速円運動(サイクロトロン運動)になります。電荷の符号や磁場の向きを反転すると、回転の向きが逆になります。
半径はサイクロトロン半径 r = mv/(|q|B) で与えられ、速い・重い粒子ほど大きく、磁場や電荷が大きいほど小さくなります。回転周波数はサイクロトロン周波数 f = |q|B/(2πm) で、速度に依存しないのが特徴です。シミュレーターで q, m, v, B を変えると、半径と周波数の変化を直接確認できます。
磁束密度 B=1.0 の一様磁場に、電荷 q=1・質量 m=1 の粒子を速度 v=120 で打ち込むと、サイクロトロン半径は r=mv/(|q|B)=120 となり、ライブ数値の半径 r がこの値を示します。質量 m を2倍にすると半径も2倍に、磁場 B を2倍にすると半径は半分になります。周波数 f=|q|B/(2πm) は速度 v に依存しないため、初速度 v だけを変えても f は一定のままです。「E×B ドリフト」プリセットでは、円の中心が v_d=E/B の速度で横へ流れる様子を確認できます。
実務での注意点
磁力は仕事をしないため、円運動中はライブ数値の速さ |v| が一定に保たれる。速さが変わって見える場合は電場 E がONになっていないか確認すること