スミスチャート — Γ点(青)とZ_in点(橙)を表示
同軸: $Z_0 = \frac{60}{\sqrt{\varepsilon_r}}\ln\frac{D}{d}$
反射係数: $\Gamma = \frac{Z_L - Z_0}{Z_L + Z_0}$
VSWR: $S = \frac{1+|\Gamma|}{1-|\Gamma|}$
入力インピーダンス: $Z_{in}= Z_0\frac{Z_L + jZ_0\tan\beta l}{Z_0 + jZ_L\tan\beta l}$
同軸線路・マイクロストリップ・ストリップラインの特性インピーダンスZ₀を計算し、反射係数Γ・VSWR・リターンロスをリアルタイム表示。スミスチャートで整合状態を視覚的に確認できます。
スミスチャート — Γ点(青)とZ_in点(橙)を表示
同軸: $Z_0 = \frac{60}{\sqrt{\varepsilon_r}}\ln\frac{D}{d}$
反射係数: $\Gamma = \frac{Z_L - Z_0}{Z_L + Z_0}$
VSWR: $S = \frac{1+|\Gamma|}{1-|\Gamma|}$
入力インピーダンス: $Z_{in}= Z_0\frac{Z_L + jZ_0\tan\beta l}{Z_0 + jZ_L\tan\beta l}$
5G/スマートフォン:マイクロストリップ線路はスマートフォンの高周波プリント基板(PCB)の心臓部です。アンテナとRFチップ間の配線のZ₀を50Ωに整合させることで、ミリ波帯の巨大な信号損失を防ぎ、高速通信を実現します。
衛星通信・レーダー:大電力を扱う地上局のパラボラアンテナ給電部には、低損失な同軸線路や導波管が使われます。VSWRを極力1.0に近づける設計が必須で、反射電力が増幅器を破壊するのを防ぎます。
高速デジタル回路:CPUとメモリ間の信号伝送路(ストリップラインなど)では、インピーダンス整合が信号の立ち上がり時間と反射ノイズに直結します。整合が悪いとデータエラーが発生し、クロックスピードの向上を阻害します。
計測器・ネットワークアナライザ:被測定デバイス(DUT)の特性を正確に測るため、測定器のポート自体が厳密な50Ω(または75Ω)の特性インピーダンスを持っています。校正技術の根幹を成す概念です。
まず、特性インピーダンスZ₀は「抵抗値」と同じΩですが、直流抵抗とは全くの別物だという点を押さえよう。Z₀は信号の伝わりやすさを表す「波動的な」パラメータで、周波数が高くなるほど、導体の表皮効果や誘電体の分散特性の影響を受けて変化し始めるんだ。このツールの計算式は主に「十分に低い周波数」または「TEMモードが支配的な領域」での近似だから、例えばミリ波帯(30GHz以上)の精密設計では、より高度な電磁界シミュレータでの検証が必須になるよ。
次に、マイクロストリップの「比誘電率εr」の設定ミス。これは基板材料(FR-4、ロジャース社の基板など)によって決まる値で、データシートに記載されている「公称値」をそのまま使うのは危険な場合がある。特にFR-4は組成のバラつきが大きく、公称4.3~4.7の値が、実際の製造ロットでは4.0から4.8まで変動することもある。例えば、目標50Ωで設計した線幅が、実基板では47Ωや53Ωになってしまう原因だ。重要な回路では、実基板の誘電率を実測して設計にフィードバックするプロセスが欠かせない。
最後に、ツールで簡単に計算できるからといって、「Z₀さえ合っていれば全てOK」と考えるのは大きな落とし穴。実際の基板上では、曲がり角、ビア(層間接続)、分岐などで不連続性が生じ、そこで局部的な反射やモード変換が起きる。例えば、50Ωの線路が直角に曲がる部分だけ、キャパシタンス性の不連続が生じてインピーダンスが乱れる。こうした「分布定数回路としての振る舞い」全体を考慮したレイアウトが、高周波設計の真髄なんだ。
RG-58同軸ケーブル(内導体0.9mm、外導体2.95mm、εr=2.0)の特性インピーダンスはZ₀≈50Ωとなります。負荷が75Ωの場合、VSWR=1.5、RL=13.98dBとなり、スミスチャート右側0.3付近に整合点が表示されます。マイクロストリップ(線路幅0.5mm、FR-4基板εr=4.6、厚さ1.6mm)では計算結果がZ₀≈100Ω程度となり、50Ω標準化には線路幅調整が必要です。