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物性データ
理論・主要公式
$$E_{bond} = D_e\left[1 - e^{-a(r-r_0)}\right]^2$$
Morseポテンシャル:\(D_e\) 結合解離エネルギー、\(r_0\) 平衡結合距離
$$E_{total} = \sum E_{bond} + \sum E_{angle} + \sum E_{torsion} + \sum E_{vdW}$$
分子力場(MMFF/UFF):結合・角度・二面角・ファンデルワールスのポテンシャル和
$$\text{IHD} = \frac{2C + 2 + N - H - X}{2}$$
不飽和度(IHD):\(C, N, H, X\) は各元素の原子数。環や二重結合1つで +1
有機分子の構造と性質
有機化合物とは炭素を骨格とする化合物の総称です。炭素は4本の結合手を持ち、他の炭素・水素・酸素・窒素などと多様な構造を形成します。分子の性質を決める鍵は官能基(特定の原子団)にあります。
同じ炭素数でも官能基が違えばまったく異なる物性になります。例えば炭素2個の化合物:エタン(アルカン、沸点−89°C)とエタノール(アルコール、沸点78°C)と酢酸(カルボン酸、沸点118°C)では沸点が大きく異なります。
主要な官能基と特徴
- ヒドロキシ基 −OH(アルコール):水素結合を形成→沸点↑・水溶性↑。防腐剤・消毒剤・燃料に利用。
- カルボキシ基 −COOH(カルボン酸):強い水素結合(2分子間)→沸点特に高い。弱酸性を示す。食酢の酢酸が代表例。
- エステル結合 −COO−(エステル):カルボン酸+アルコールの脱水縮合生成物。果物の香り成分の多くがエステル。
- アルデヒド基 −CHO:還元性あり(フェーリング液で検出)。特有の刺激臭。
- ケトン基 −CO−:アセトン(除光液・溶剤)が代表例。
- アミノ基 −NH₂(アミン):塩基性。タンパク質のアミノ酸に含まれる。
炭素鎖の長さと沸点
同じ官能基クラス(例:アルカン同士)では炭素数が増えるほど分子量が大きくなりファンデルワールス力が強まるため沸点が上がります。グラフでアルカンの沸点推移を確認してみてください。
CAEシミュレーションとの関係
燃焼解析・爆発シミュレーション(反応CFD)では燃料の化学種モデルが必要です。n-ヘプタンやイソオクタンのような代替燃料モデルが自動車エンジン燃焼の標準サロゲート燃料として使われます。分子構造から燃焼エンタルピーや点火特性(セタン価・オクタン価)が決まります。