電位分布解析 — トラブルシューティングガイド

カテゴリ: 電磁場解析 | 2026-02-20
この記事は統合版に移行しました
より充実した内容を electric-potential.html でご覧いただけます。
CAE visualization for electric potential troubleshoot - technical simulation diagram
電位分布解析 — トラブルシューティングガイド

トラブルシューティング

🧑‍🎓

電位分布解析でよくある問題を教えてください。


🎓

代表的なトラブルを整理しよう。


1. 等電位線がフリンジ効果を示さない

🧑‍🎓

等電位線が平行平板間で直線的になり、端効果が見えません。


🎓

原因: 解析領域が狭すぎる。

対策: 領域を電極の10倍以上に広げるか、COMSOLの無限要素を使う。


2. 浮遊導体で収束しない

🧑‍🎓

電圧も接地もしない導体を置いたら発散します。


🎓

原因: 浮遊導体のFloating Potential境界条件が未設定。行列が特異になる。COMSOLでもAnsys Maxwellでも「Floating Potential」を明示的に設定すること。


3. 電界が鋭角部で発散する

🧑‍🎓

メッシュを細かくするほど電界が大きくなります。


🎓

鋭角部は理論的に電界特異性を持つ($E \propto r^{-\alpha}$, $\alpha > 0$)。これは物理的に正しい挙動だ。


対策:


4. 異なるツールで結果が合わない

🧑‍🎓

COMSOLとFEMMで同じ問題を解いたら5%ずれます。


🎓

確認事項:

Coffee Break よもやま話

電位解析で収束しない——接地境界条件の設定ミスと材料定数の不整合

静電界FEM解析で「残差が収束しない」「電位が際限なく上昇する」という典型的な問題は、接地(Dirichlet)境界条件の設定漏れが原因のケースが最多だ。電界解析では必ず少なくとも1つの電位固定点(V=0のグラウンド)が必要で、これがないとポアソン方程式の解が一意に定まらず発散する。また多層誘電体の境界で誘電率の設定ミスがあると、電束密度の法線成分保存条件が満たされず界面で電界が跳び(不連続)、収束が大幅に遅化する。診断手順:①全ての材料領域に誘電率を正しく割り当てているか確認する。②Dirichlet境界条件(固定電位)が少なくとも1カ所に設定されているか確認する。③非常に細いフィレット(R<1um)をモデルに含めていないか——電界集中で数値発散のリスクがある。

トラブル解決の考え方

「解析が合わない」と思ったら

  1. まず深呼吸——焦って設定をランダムに変えると、問題がさらに複雑になる
  2. 最小再現ケースを作る——電位分布解析の問題を最も単純な形で再現する。「引き算のデバッグ」が最も効率的
  3. 1つだけ変えて再実行——複数の変更を同時に行うと、何が効いたか分からなくなる。科学実験と同じ「対照実験」の原則
  4. 物理に立ち返る——計算結果が「重力に逆らって物が浮く」ような非物理的な結果なら、入力データの根本的な間違いを疑う
この記事の評価
ご回答ありがとうございます!
参考に
なった
もっと
詳しく
誤りを
報告
参考になった
0
もっと詳しく
0
誤りを報告
0
Written by NovaSolver Contributors
Anonymous Engineers & AI — サイトマップ
プロフィールを見る