電磁気解析 — 変圧器
変圧器解析は、磁気回路設計(コア形状・巻線配置)と損失評価(鉄損・銅損・漂遊損)を軸に、効率・温度上昇・騒音までを予測する分野です。電力用の大型器から高周波スイッチング電源のトランスまでスケールは幅広いものの、「コア損失をどう見積もるか」という課題は共通しています。漏れインダクタンスの制御は電源回路の動作そのものを左右するため、電磁解析と回路設計の接点でもあります。
収録記事「シュタインメッツ方程式」は、鉄損をP=k·f^α·B^βの形で表す実務標準の損失モデルを扱います。正弦波前提の元式を矩形波・PWM励磁に拡張するiGSE(改良一般化シュタインメッツ)、係数のデータシートからの同定、FEMの磁束密度分布と組み合わせた損失マップ計算まで、電源設計で毎日使われる内容です。