カットプレーン — CAE用語解説
カットプレーン
先生、カットプレーン(断面図)ってCAEの後処理でよく使うんですが、正しい使い方のコツはありますか?
断面位置の選び方が重要だ。例えば熱解析なら「発熱源を含む断面」「冷却流路の中心断面」「材料境界に垂直な断面」を選ぶと情報量が多い。応力解析では「最大応力が予想される箇所を通る断面」が基本で、複数の断面を比較して「断面位置によって値が大きく変わらないか」を確認するのもメッシュ収束確認の一手法になる。ParaViewではSliceフィルターで自由に断面位置と法線ベクトルを設定できる——InteractivePlane UIで直感的に動かせるのが便利だ。
定義
3Dモデルの内部を見るためのカットプレーン以外の方法もありますか?
いくつかある。①Iso Surface(等値面)——特定の値(温度500℃、応力200 MPa等)の等値面を3Dで可視化する。内部の等温面や等圧面が空間的に見えて直感的だ。②Stream Line(流線)——CFDで速度場の流れを可視化。起点を複数設定して流体の経路を3Dで追える。③Volume Rendering——半透明の3Dボリューム表示で内部が透けて見える。④Threshold(閾値抽出)——応力が500 MPa以上の要素だけを抽出して表示する。問題の目的に応じてこれらを組み合わせると、カットプレーン単体より多くの情報が引き出せる。
CAEポストプロセスでの活用
圧力容器の疲労評価でカットプレーンをどう使うんですか?
カットプレーンで応力の線形化(Stress Linearization)を行うのがASME BPVC(圧力容器規格)に規定された評価方法だ。板厚方向に垂直なカットライン(SCL: Stress Classification Line)を設定して、そのライン上の応力を「膜応力」と「曲げ応力」に分離する。膜応力は板厚方向の平均値、曲げ応力は線形成分だ。AbaqusのPath Plotで応力を取り出してIntegral計算する、あるいはAnsys Mechanical のLinearized Stress ツールが使える。最大膜応力をSm(許容膜応力)と比較して合否判定する。
断面を自動で複数取れるスクリプトはありますか?
ParaViewのpvpythonで自動化できる。Pythonスクリプトでfor文を回して、z=0, 50, 100, 150 mmのように等間隔に断面を取りながら各断面の最大温度・最大応力をCSVに出力する、という処理が書ける。大規模モデルで「最大値がどの断面にあるか探す」作業を自動化するのに便利だ。実務では設計パラメータを変えた複数ケースを解析してスクリプトで一括後処理する——設計最適化ループの中でカットプレーンの自動スキャンが組み込まれることもある。
関連用語
カットプレーンを起点に等値面や流線と組み合わせると情報が格段に増えるんですね! 応力線形化の話は実践的でした。
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