FEM — CAE用語解説

カテゴリ: 用語集 | 2026-01-15
fem

FEM(有限要素法 / Finite Element Method)

🧑‍🎓

「FEM(有限要素法 / Finite Element Method)」って聞いたことはあるんですけど、ちゃんと理解できてないかもしれません…



定義

🧑‍🎓

「定義」について教えてください!


🎓

有限要素法(FEM)は、連続体の支配方程式(偏微分方程式)を、領域を有限個の要素に分割し、各要素上で近似関数を用いて離散化する数値解法なんだ。Galerkin法に基づく弱形式定式化が最も一般的。



支配方程式(弾性体の場合)

🧑‍🎓

「支配方程式」について教えてください!


🎓

平衡方程式:


🎓

式にするとこう。一つずつ見ていこう。


$$ \nabla \cdot \boldsymbol{\sigma} + \mathbf{f} = \mathbf{0} $$

🧑‍🎓

この式のイメージを教えてもらえますか?


🎓

弱形式(仮想仕事の原理):


🎓

これを数式で表すとこうなるよ。


$$ \int_\Omega \boldsymbol{\sigma} : \delta\boldsymbol{\varepsilon} \, d\Omega = \int_\Omega \mathbf{f} \cdot \delta\mathbf{u} \, d\Omega + \int_{\Gamma_N} \mathbf{t} \cdot \delta\mathbf{u} \, d\Gamma $$

🧑‍🎓

うーん、式だけだとピンとこないです… 何を表してるんですか?


🎓

離散化後の全体方程式:


🎓

数学的に書くと、こんな形になるんだ。


$$ \mathbf{K} \mathbf{u} = \mathbf{F} $$
🧑‍🎓

へぇ〜! 有限要素法についてだいぶ理解が深まりました。メモメモ…📝



要素タイプ

🧑‍🎓

次は要素タイプの話ですね。どんな内容ですか?



🧑‍🎓

えっと…各項はどんな物理現象を表してるんですか?


🎓
  • 1次元: 棒要素、梁要素(Euler-Bernoulli, Timoshenko)
  • 2次元: 三角形要素(CST, LST)、四辺形要素(Q4, Q8, Q9)
  • 3次元: 四面体要素(TET4, TET10)、六面体要素(HEX8, HEX20, HEX27)
  • 特殊要素: シェル要素、コヒーシブ要素、無限要素、接触要素


積分法

🧑‍🎓

積分法って、具体的にはどういうことですか?


🎓
  • 完全積分: Gauss求積法で要素剛性行列を正確に評価
  • 低減積分: 計算コスト削減とロッキング回避(アワーグラスモード制御が必要)
  • 選択的低減積分: 体積項のみ低減積分を適用

🧑‍🎓

へぇ〜! 有限要素法についてだいぶ理解が深まりました。メモメモ…📝


🧑‍🎓

へぇ〜! 有限要素法についてだいぶ理解が深まりました。メモメモ…📝



歴史的背景

🧑‍🎓

次は歴史的背景の話ですね。どんな内容ですか?


🎓
  • 1943年: Courantが変分法による三角形分割を提案
  • 1956年: Turner, Clough, Martin, Toppが航空構造への適用を発表
  • 1960年代: Cloughが"Finite Element Method"の名称を使用
  • 1970年代: Zienkiewicz, Bathe等による理論的基盤の確立
  • 現在: 構造、流体、電磁気、熱、連成問題に広く適用


主要商用ソフトウェア

🧑‍🎓

「主要商用ソフトウェア」について教えてください!


ソフトウェア開発元/現在の所属
NastranNASA開発→MSC Software(Hexagon)/ Siemens (NX Nastran)
AbaqusHKS→Dassault Systèmes SIMULIA
Ansys MechanicalSASI→Ansys Inc.
COMSOLCOMSOL AB
LS-DYNALSTC→Ansys Inc.
🧑‍🎓

FEMの全体像がつかめました! 明日から実務で意識してみます。


🎓

うん、いい調子だよ! 実際に手を動かしてみることが一番の勉強だからね。分からないことがあったらいつでも聞いてくれ。


CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。

次世代CAEプロジェクト:開発者と実務者をつなぐ

Project NovaSolverは、FEMを含む幅広い解析分野において、実務者の知見を最大限に活かせる環境の実現を探求しています。まだ道半ばですが、共に歩んでいただける方を募集しています。

開発パートナー登録 →