V&V — CAE用語解説
V&V
V&Vとは何か
V&Vって「ベリフィケーションとバリデーション」のことですよね?なんか似た言葉でいつも混乱します。
よくある混乱だ。ざっくり言うと、Verification(検証)は「数値解が方程式を正しく解いているか」を確かめること。Validation(妥当性確認)は「その方程式が現実の物理現象を正しく表しているか」を確かめることだ。
具体例で教えてもらえますか?
例えばCFDで管内流れを解析したとする。Verificationは格子を細かくしても結果が収束するか(格子収束性テスト)や、解析解と一致するかを確認する。Validationは実際に管の圧力損失を実験で測定して、シミュレーション結果と比較する。前者は計算機の話、後者は物理の話だ。
産業・規制での位置づけ
V&Vって規制の文書でも出てくるんですか?
かなり重要視されている。NASA-STD-7009やASME V&V 10/20などの標準が定められていて、航空機認証や原子炉設計審査ではV&Vの実施記録の提出が求められる。つまりシミュレーション結果を公的に使う場合はV&Vなしには通らない。
自動車業界でもあるんですか?
ある。IATF16949のような品質規格の枠組みの中で、CAEモデルの妥当性確認が求められるようになっている。衝突安全認証でもCFRSSの基準にV&Vの考え方が入っている。最近は不確かさ定量化とセットで要求されることが増えているよ。
つまりシミュレーションを信頼するためのプロセスがV&Vなんですね。
まさにそうだ。シミュレーション単体で何かを証明するのではなく、そのシミュレーションが信頼できることを示すプロセスとセットで初めて意味を持つ。CAEが設計判断や認証に本格的に使われるようになった今、V&Vは避けられない工程だ。
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Project NovaSolver — CAE実務の課題に向き合う研究開発
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