ヒートスプレッダ — CAE用語解説
ヒートスプレッダ
CPUパッケージの上に載ってる金属の蓋ってヒートスプレッダですよね?あれってなぜ必要なんですか?直接ヒートシンクを載せちゃダメなんですか?
定義
ヒートスプレッダの役割を教えてください。
小さなダイに集中した発熱を、広い面積に拡げてからヒートシンクに渡す部品だよ。CPUのIHS(Integrated Heat Spreader)が代表例で、高熱伝導率の銅やニッケルめっき銅が使われる。ダイが10mm角でもIHSは40mm角くらいあるから、ヒートシンクとの接触面積が16倍に増えるんだ。
面積を拡げるから「スプレッダ」なんですね。直接載せると何がまずいんですか?
ダイに直接ヒートシンクを押し当てると、ダイの端に応力が集中して割れるリスクがある。それにダイは非常に小さいから、ヒートシンクのベースに均一に熱が伝わらず局所的に高温になりやすい。ヒートスプレッダはダイの保護と温度均一化の両方を担っているんだ。
熱解析における役割
CAEでヒートスプレッダをモデル化するとき、注意すべきポイントはありますか?
一番大事なのは「拡がり熱抵抗」を正しく評価することだ。ダイとIHSの面積比が大きいほど、熱が面方向に拡散するための追加的な熱抵抗が発生する。これを無視してIHSを単純な1D熱抵抗で計算すると、温度を過小評価してしまうんだ。
1D計算だけじゃダメなんですね。3Dの熱伝導解析が必要ってことですか?
精度を出したいなら3D解析が望ましいけど、概算ならSongやLeeの拡がり熱抵抗の解析解を使う手もある。メッシュはダイ直上に細かく、IHS周辺は粗くていいから、面方向の温度勾配が解像できるかがポイントだよ。
関連用語
ヒートスプレッダ関連で押さえておくべき用語ってありますか?
この3つはセットだね。
拡がり熱抵抗の存在、知らなかったです。1D計算だけで済ませてたので見直します。
面積比が2倍以上あるなら拡がり熱抵抗は無視できないから、ぜひ3D解析か解析解で確認してみて。
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