PCM — CAE用語解説
PCM
相変化材料(Phase Change Material)の概要
蓄熱材としてPCMっていうのがあるって聞いたんですが、どんな材料ですか?
Phase Change Material(相変化材料)は、固体から液体(または液体から固体)への相変化の際に大量の潜熱を蓄放熱できる材料だよ。例えばパラフィンワックスは約200 kJ/kgの潜熱を持っていて、温度変化がほとんどないまま大量の熱を蓄えられる。
電子機器の冷却に使われているんですか?
そう、最近は高発熱のEV用バッテリーや5G基地局の冷却でPCMが注目されている。通常の金属ヒートシンクと組み合わせると、ピーク発熱を吸収して均一な温度を保つバッファとして機能する。ただ液化したPCMが漏れないようにマイクロカプセルに封入するのが課題だ。
FEMとCFDでの相変化モデル
PCMを含む系のCAE解析って、どうやるんですか?
相変化をモデル化する場合、エンタルピー法が多く使われる。温度に対してエンタルピーを定義して、融点付近で急激に変化するプロファイルを材料プロパティとして入力する方法だ。FLUENTのSolidification/MeltingモデルやCOMSOLのPhase Change Materialモジュールが対応している。
解析の難しいポイントはどこですか?
固液界面が移動するフリーバウンダリ問題で、界面の位置を正確に追跡するのが難しい。また融解時に自然対流が起きて熱伝達が変わるため、CFDと熱解析の連成が必要になる場合もある。計算時間の精度が低いと相変化のタイミングがずれて不正確な結果になるから、時間刻みの設定も重要だよ。
関連用語
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Project NovaSolver — CAE実務の課題に向き合う研究開発
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