熱回路法 — CAE用語解説
熱回路法
電子基板の熱設計で「熱回路で温度を見積もれ」って言われたんですけど、3D熱解析とは違うんですか?
まったく違うアプローチだね。熱回路法は、熱の流れを電気回路に置き換えて解析する方法だよ。温度差を電圧、熱流量を電流、熱抵抗を電気抵抗と対応させる。3D解析と比べて圧倒的に速く概算できるから、設計初期のパラメータ検討に向いてるんだ。
定義
具体的にどうモデル化するんですか?ICチップの冷却とかだとどうなりますか?
熱解析における役割
RC回路なら計算はオームの法則みたいな感じですか?
そう、定常なら$\Delta T = Q \cdot R_{th}$で温度差が出る。過渡応答はFourierの熱伝導方程式から導かれるけど、熱回路では各ノードのエネルギー収支として扱う。
例えば5WのICチップで、ジャンクション-ケース間1K/W、ケース-ヒートシンク間0.5K/W、ヒートシンク-周囲間3K/Wなら、合計4.5K/Wで温度上昇は22.5℃だ。周囲40℃ならジャンクション温度62.5℃と即座に出る。
え、手計算でそこまで出るんですか!3D解析する前にまずこれで当たりをつけるわけですね。
関連用語
熱回路法に関連する概念って他に何がありますか?
データシートのθjcって熱回路の抵抗値だったんですね。まずは熱回路で概算して、問題がある箇所だけ3Dで詳細に見るという流れが効率的ですね。
そう、それが熱設計の王道だ。熱回路で全体の温度分布を把握してボトルネックを特定し、そこだけ3D解析で追い込む。実務ではExcelで熱回路を組むことも多いから、まず手計算に慣れておくことをお勧めするよ。
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