サーマルインターフェースマテリアル — CAE用語解説
サーマルインターフェースマテリアル
PCのCPUクーラーを取り付けるときにグリスを塗りますけど、あれがないとどうなるんですか?
グリスなしだとCPU表面とヒートシンクの間に微細な空気層が残って、熱がほとんど伝わらなくなる。空気の熱伝導率は0.026W/(m・K)しかないから、接触熱抵抗が跳ね上がってCPU温度が20〜30℃も上がることがある。あのグリスこそがサーマルインターフェースマテリアル(TIM)だよ。
定義
TIMにはグリス以外にもどんな種類があるんですか?
大きく3つ。サーマルグリース(k≈1〜10W/(m・K))は最も一般的で塗布が簡単。サーマルパッド(k≈3〜15W/(m・K))はシート状で取り扱いが楽だけど厚みがある分抵抗は増える。最高性能ははんだ接合で、k≈50W/(m・K)だけどリワークが難しい。最近はインジウムやグラファイトシートも使われるようになってきた。
熱解析における役割
CAEでTIMをモデル化するときはどうすればいいですか?
2つのアプローチがある。1つはTIM層を実際の厚さ(通常50〜200μm)でソリッドメッシュにする方法。もう1つは界面にコンダクタンス$h = k_{TIM}/t_{TIM}$を設定する方法。
例えばk=5W/(m・K)で厚さ100μmなら、$h = 5/0.0001 = 50{,}000$ W/(m2・K)だ。薄い層を詳細メッシュで切るとメッシュ品質が悪化するから、実務ではコンダクタンスで入力することが多いよ。
TIMの厚さも熱伝導率も両方効くんですね。厚くなりすぎると逆効果ですか?
関連用語
TIMに関連する概念を教えてください。
TIMの選定ミスで温度が数十度変わるなんて怖いですね。解析でもコンダクタンス値を正確に入力しないとダメだと分かりました。
データシートの$k$値は参考になるけど、実際の塗布厚さやポンプアウト(経年でグリスが流出する現象)も考慮する必要がある。信頼性試験後のTIMの劣化分を見込んだ設計マージンを取るのが実務の定石だよ。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
サーマルインターフェースマテリアルの実務で感じる課題を教えてください
Project NovaSolverは、CAEエンジニアが日々直面する課題——セットアップの煩雑さ、計算コスト、結果の解釈——の解決を目指しています。あなたの実務経験が、より良いツール開発の原動力になります。
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