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コイルインダクタンス

直径・長さ・巻数を変えて、インダクタンスと蓄積エネルギーを確認。

mm
mm
回
—
A
kHz
計算結果
—
インダクタンス L (μH)
—
巻数 N
—
コア比透磁率 μr
—
蓄積エネルギー ½LI² (mJ)
—
磁束密度 B (mT)
—
リアクタンス Xₗ (Ω)
—
L(Wheeler)(μH)
—
Nagaoka係数 Kₙ
見えない磁場を、形から読む

ドラッグで回転。下のグラフをなぞると、同じ軸位置が立体図に現れます。

青緑:空芯・有限長モデルの磁場流線。線は固定数の種点から描き、本数や間隔は磁束密度を表しません。巻線は最大90回の代表表示です。

青緑:空芯・有限長モデルの磁場流線。線は固定数の種点から描き、本数や間隔は磁束密度を表しません。巻線は最大90回の代表表示です。

軸上の磁場

実線:有限長 破線:長ソレノイド近似 薄橙:コイル範囲

モデルと試し方

新しい図は、巻線を一様な薄い円筒電流層とした空芯モデルです。軸上は円電流の磁場を長さ方向に積分した式、流線はBiot–Savart則の周方向数値積分で描きます。電線近傍の特異領域は表示しません。有限要素解析やコア・飽和・高周波解析ではありません。周波数は既存のリアクタンス計算に効きますが、この静磁場図は変わりません。

試す:空芯プリセット(D=30 mm、l=50 mm、N=50、I=1 A)では中心約1.078 mT、長ソレノイド近似約1.257 mT。長さを直径に対して十分長くすると両者の比は1へ近づきます。既存のBカードはμrを含む長ソレノイド近似なので、新しい有限長・空芯の値とは区別してください。

式の背景:円電流とソレノイド
コイル・電流・磁場ライブビュー

点は電流、曲線は磁界を説明する模式表示です。線の本数・形・点の速さを、実際の磁界分布や電子の速度として解釈しないでください。形状とμrを一定にするとLはN²に比例し、電流Iを変えてもLは変わりません。Iは長ソレノイド近似のBと蓄積エネルギーEを変え、周波数fはXLを変えます。一定μrの理想モデルで、コアの飽和や周波数依存性は計算しません。

インダクタンス L vs 巻数 N(L ∝ N² の2乗則)
インダクタンス L vs コイル直径 D
理論・主要公式
$$L = \mu_0\mu_r \frac{\pi D^2}{4}\frac{N^2}{l}K_n$$

長ソレノイド近似($K_n\to1$)。$L$ は巻数の2乗 $N^2$ とコア比透磁率 $\mu_r$ に比例、長さ $l$ に反比例。

$$\begin{gathered}B = \mu_0\mu_r \frac{N I}{l}\\ E = \tfrac{1}{2}L I^2\\ X_L = 2\pi f L\end{gathered}$$

$B$=軸上磁束密度、$E$=蓄積エネルギー、$X_L$=誘導性リアクタンス。

Wheeler型のSI近似(全入力範囲での誤差保証ではありません):

$$L \approx \mu_0\mu_r\frac{\pi r^2 N^2}{l + 0.9r}$$

$K_n$ は有限長補正係数(長岡半太郎, 1909)で楕円積分 $K(k),E(k)$ により厳密に与えられます。

使い方と計算例

直径D・巻線長lはmm、巻数Nは回、比透磁率μrは無次元、電流IはA、周波数fはkHzです。空芯はμr=1。直径は巻線中心の平均直径を想定します。

空芯・50巻

D=10mm、l=20mm、N=50、μr=1、I=1A、f=100kHz。Kn≈0.8181、L≈10.093μH、E≈0.0050mJ、XL≈6.34Ω。Wheeler型近似は約10.071μHです。

巻数を100にする

他の条件は同じでN=100:L≈40.373μH、E≈0.0202mJ、XL≈25.37Ω。Lは4倍になります。Iだけを2Aにした場合、Lは変わらずEだけが4倍、Bは2倍です。

仕組みと適用範囲

L=μ0μrπ(D/2)²N²Kn/l。内部では長さをmに換算し、LはμHで表示します。Knは楕円積分による理想円筒電流シートの有限長補正です。画面のWheeler比較は L≈μ0μrπr²N²/(l+0.9r) というSI形の簡易近似で、全入力範囲に一定の誤差を保証しません。B=μ0μrNI/lは長ソレノイド近似、E=LI²/2、XL=2πfLです。

参考資料

NIST — Grover: single-layer solenoids (PDF)

説明・算例を確認:2026年9月9日

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よくある質問

有限長補正をすれば実物と一致しますか?

いいえ。理想電流シートの補正であり、線径、巻線ピッチ、巻線抵抗、寄生容量、自己共振を含む実物全体の精度保証ではありません。

磁性体コアはμrを入れるだけで設計できますか?

μr欄は一定の倍率を掛ける理想モデルです。磁路・ギャップ・反磁界・飽和・周波数依存性を解かないため、公称μrの入力だけでコアを選定できません。

電流や周波数を変えてもLが変わらないのは?

線形モデルではLは形状・巻数・μrで決まります。電流はBとE、周波数はXLを変えます。高周波や飽和領域のL変化は計算しません。