ダルシー則:
$$\Delta P = \frac{\mu\,Q\,L}{k\,A}$$コゼニー・カーマン式:
$$k = \frac{\varepsilon^3 d_p^2}{180(1-\varepsilon)^2}$$Ruth濾過方程式(線形化):
$$\frac{t}{V/A}= \frac{\mu\alpha\rho_c}{2\Delta P}\frac{V}{A}+ \frac{\mu R_m}{\Delta P}$$ダルシー則・コゼニー・カーマン式・Ruth濾過方程式で圧力損失・透過率・ケーク比抵抗をリアルタイム計算。ケーク蓄積アニメーション付き。
ダルシー則:
$$\Delta P = \frac{\mu\,Q\,L}{k\,A}$$コゼニー・カーマン式:
$$k = \frac{\varepsilon^3 d_p^2}{180(1-\varepsilon)^2}$$Ruth濾過方程式(線形化):
$$\frac{t}{V/A}= \frac{\mu\alpha\rho_c}{2\Delta P}\frac{V}{A}+ \frac{\mu R_m}{\Delta P}$$水処理・浄水場:河川水から濁りを取り除く砂濾過装置の設計に使用されます。濾過速度(Q/A)と目詰まりによる圧力上昇を予測し、バックウォッシュ(逆洗浄)の頻度やポンプの選定を行います。
化学・製薬工程:結晶化した製品を母液から分離する濾過機(ヌッチェ濾過など)の設計・スケールアップに不可欠です。実験室で求めた「ケーク比抵抗」を基に、工業スケールでの処理時間と必要圧力を算出します。
食品製造:ビールや果汁の清澄化、砂糖液の脱色処理後の活性炭分離など、衛生面と品質が求められる工程で濾過条件を最適化します。粒子が変形しやすい(圧縮性が高い)場合は、圧縮指数 n の正確な評価が重要になります。
CAEシミュレーション連携:ANSYS FluentなどのCFDソフトでフィルターや充填層をモデル化する際、多孔質媒体条件として「粘性抵抗係数1/α」を入力します。このツールで計算した透水係数 k から、$\alpha = \mu / k$ の関係で直接変換でき、現実に即した流れ解析が可能です。
このツールを使い始める際、特に現場経験の浅いエンジニアが陥りがちな落とし穴がいくつかあります。まず第一に、「透水係数kは固定値ではない」という点。ツールではコゼニー・カーマン式でkを計算していますが、あくまで均一な球体充填層の「理論値」です。実際のフィルター媒体は形状や粒径分布が不均一で、この値から大きく外れることが多々あります。例えば、同じ空隙率0.4でも、角ばった砂利と丸いビーズでは実測のk値が数倍違うことも。まずは実機で簡単な透水試験をして、実測値とツールの理論値を比較し、補正係数を把握するのが鉄則です。
次に、「ケーク比抵抗αと圧縮指数nはセットで考える」こと。n=0(非圧縮性)と仮定すると、ケーク厚さが増えても比抵抗は一定とみなします。しかし、多くのスラリー(例えば生物由来の沈殿物)は圧縮性が高く、n=0.3〜0.8の範囲になります。ここで注意したいのは、実験室の小型フィルターで求めたnの値が、大型機では適用できない場合があること。圧力分布や濾過時間が変わるため、スケールアップ時にはパイロット試験が必須です。
最後に、初期設定の「単位」を見落とさないでください。ツールの入力値は基本SI単位(m, m³/s, Pa・s)です。現場でよく使う「L/min」「bar」「cP(センチポイズ)」などの単位でそのまま入力すると、とんでもない計算結果になります。例えば、粘度1cPは0.001 Pa・sです。計算前に単位換算表を確認する癖をつけましょう。