かみあい率:
$$\varepsilon_\alpha = \frac{\sqrt{r_{a1}^2-r_{b1}^2}+\sqrt{r_{a2}^2-r_{b2}^2}-C\sin\varphi}{\pi m \cos\varphi}$$曲げ応力 (Lewis):
$$\sigma_F = \frac{F_t}{b \cdot m}\cdot \frac{K_A}{Y_J}$$外歯・内歯平歯車のインボリュート歯形をリアルタイム描画。モジュール・歯数・圧力角を変えながら、かみあい率・曲げ応力・ヘルツ面圧を瞬時に計算して設計を最適化しよう。
かみあい率:
$$\varepsilon_\alpha = \frac{\sqrt{r_{a1}^2-r_{b1}^2}+\sqrt{r_{a2}^2-r_{b2}^2}-C\sin\varphi}{\pi m \cos\varphi}$$曲げ応力 (Lewis):
$$\sigma_F = \frac{F_t}{b \cdot m}\cdot \frac{K_A}{Y_J}$$bを変えてみると、応力がどう変化するか確認してみよう。自動車のトランスミッション:変速機内の歯車では、静粛性とコンパクトさが求められます。かみあい率を高く設定して騒音を低減するとともに、高い曲げ強度を確保するため、歯幅や圧力角が最適化されます。CAEを用いた歯元応力解析は必須です。
産業用減速機:工場のロボットやコンベアを駆動する減速機では、高い信頼性と耐久性が要求されます。大きなトルクを伝達するため、歯幅を広く取り、Lewisの式を基にした強度計算に基づいて安全率を見込んだ設計が行われます。
小型精密機器:プリンターやカメラの内部などでは、小型・軽量かつ安価なプラスチック歯車が多用されます。モジュールを極めて小さく(0.2など)設定し、かみあい率を考慮しながら、樹脂材料の許容応力に合わせた設計が重要です。
風力発電装置の増速機:巨大な風車の回転を発電機に伝える増速機の歯車は、極めて大きな負荷と長寿命が要求されます。ここでは、Lewisの式のような簡易計算だけでは不十分で、詳細なCAEによる歯面接触解析(面圧)と歯根の疲労強度解析が不可欠です。
まず、「かみあい率が高ければ高いほど良い」というのは誤解です。確かに伝動は滑らかになりますが、2.0を超えるような高い値は、製造誤差や組付け誤差の影響を敏感に受け、かえって騒音や振動の原因になることがあります。実務では、1.2から1.6程度が安定動作の目安です。次に、Lewisの式で計算した応力は「目安」でしかない点。この式は、荷重が歯先1点でかかる最悪ケースを仮定しています。実際の応力分布は有限要素法(FEM)で解析すると、歯元のフィレット(R)部分に応力集中が生じ、Lewis式の値より大幅に高くなるのが普通です。例えば、モジュール3、歯幅30mmで計算した応力が100MPaだとしても、FEMでは150MPa以上になる可能性があります。最後に、モジュールと歯数の組み合わせは自由ではないこと。ツールで遊ぶと「歯数5」など極端な値も設定できますが、実際には「アンダーカット」という現象で歯元が削られ、強度が激減します。例えば圧力角20度の場合、歯数が17未満の小歯車ではこの問題が発生します。ツールで歯形をよく観察し、歯元がえぐられていないか確認する習慣をつけましょう。
モジュールm=3、小歯車z1=25、大歯車z2=75、圧力角φ=20°の歯車対を設計する場合:ピッチ径はd₁=75mm、d₂=225mmとなり、中心距離C=150mmです。かみあい率εは1.32程度となります。回転数n1=1500rpm、トルクT1=50Nmの入力条件下では、歯根における曲げ応力σFは約180MPa、歯面における面圧σHは約950MPaと計算されます。鋼材(SCM415相当)の許容値に対して安全率は2.0以上確保できます