双一次変換: $s = \dfrac{2f_s(z-1)}{z+1}$
Chebyshev: $|H|^2 = \dfrac{1}{1+\varepsilon^2 T_n^2(\Omega/\Omega_c)}$
Butterworth・Chebyshev・Bessel IIRフィルターのゲイン・位相特性をリアルタイム可視化。フィルタータイプ・次数・カットオフをスライダーで操作しながら設計を理解しよう。
オーディオ信号処理:音楽再生システムのイコライザー(EQ)やスピーカーのクロスオーバーネットワークに使用されます。Butterworthフィルターは通過帯域が平坦なため、音色を変えずに不要な周波数帯域(例:低音域の高調波)をカットするのに適しています。
生体医工学:心電図(ECG)や脳波(EEG)の計測装置では、筋肉の動きによる高周波ノイズ(筋電図)や電源周波数(50/60Hz)のハムノイズを除去するためにローパス/バンドストップフィルターが用いられます。波形の形状解析が重要なので、位相歪みの少ないBesselフィルターが好まれます。
地震観測:地震計は極めて広いダイナミックレンジと周波数帯域の信号を記録します。微動から本震までを歪みなく記録するため、通過帯域特性が厳密に管理された(リップルが規定された)バンドパスフィルターが設計の鍵となります。
通信システム:無線機やモデムでは、特定のチャネル(周波数帯)の信号だけを抽出し、隣接チャネルの干渉を強力に抑制するために、遮断特性が急峻なバンドパスフィルターが必要です。この場合、リップルを許容してでも鋭いロールオフを得られるChebyshevや楕円関数フィルターが検討されます。
まず、「遮断周波数は完全に切れる境目」と思っていないか? 実際は、遮断周波数(カットオフ周波数)は通常、振幅が-3dB(約70%)になる点を指す。例えば1kHzのローパスフィルターを設計しても、1.5kHzの信号が完全にゼロになるわけじゃない。この「減衰の緩やかさ」が次数で決まるんだ。次に、「位相は後で何とかなる」という油断。特にリアルタイム処理で複数のフィルターを直列につなぐと、位相のずれが積み重なって波形が大きく歪む。音声で「もやっとした」感じになったり、制御系で発振の原因になったりする。最後に、プリセットの盲信。「心電図プリセット」はあくまで一例。実際のECG計測では、電源ノイズ(50/60Hz)を除去する「ノッチフィルター」を追加したり、患者の状態に応じて帯域を微調整する必要がある。ツールの出力は設計の「スタート地点」と捉えよう。
オーディオシステム向けローパスフィルター設計:Butterworth 4次、fc=20kHz設定時、-3dB周波数は19.8kHz、fc×10(200kHz)での減衰は-80dB、位相特性fc時-90°、ロールオフ-80dB/octが得られます。一方、Chebyshev 4次・リプル0.5dB・fc=20kHzでは同じロールオフですが、通過帯域内で±0.5dBの波動が発生し、より急峻なカットオフが実現されます。Bessel 4次ではロールオフ-80dB/octで位相が最も線形(fc時約-72°)となり、パルス波形歪みが最小化されます。