電磁気解析 — 静磁場
静磁場解析は、永久磁石や直流電流が作る磁場分布を解く分野で、モータ・アクチュエータ・磁気センサ設計の土台です。非線形のB-H曲線(磁気飽和)の扱いが本質的で、飽和を無視した線形解析は磁束密度を過大評価します。磁気回路の直感(磁束は透磁率の高い経路を通る)とFEMの定量評価を往復しながら設計を詰めるのがこの分野の実務スタイルです。
収録記事は、手計算で見通しを立てる「磁気回路」「アンペールの法則」、FEM定式化の核心である「磁気ベクトルポテンシャル」(ゲージ・2D/3Dの違い)、そして応用の「永久磁石解析」(減磁曲線・動作点・不可逆減磁の評価)という構成で、直感→定式化→応用が一続きになるよう並んでいます。