トラス設定
トラスタイプ
節点法の原理
$$\sum F_x = 0, \quad \sum F_y = 0 \text{(各節点)}$$
$$m = 2n - 3 \text{(静定条件)}$$
部材力一覧
青:引張部材、赤:圧縮部材。線の太さは力の大きさに比例。▼は外部荷重、▲は支点反力。
仮定断面A=10cm²での応力。破線は許容引張応力(200 MPa相当)。
よくある質問
静定トラスとは何ですか?
部材数m=2n-3(nは節点数)を満たし、力のつり合い方程式のみで全部材力が唯一決まるトラスです。条件を下回ると不安定(崩壊する)、上回ると不静定(変形量まで考慮しないと解けない)になります。
節点法と断面法の違いは何ですか?
節点法は各節点のつり合いを順次解く方法。全部材力を求めたいときに適しています。断面法(Ritter法)はトラスを仮想断面で切断し、断面の力のつり合いで特定の部材力を直接求める方法。特定の部材だけが必要なとき効率的です。このシミュレーターは節点法を採用しています。
圧縮材が危険な理由は何ですか?
圧縮材は「座屈」という突然の横方向変形(崩壊)の危険があります。座屈荷重はオイラーの公式Pcr = π²EI/(KL)²で計算され、部材が長いほど・細いほど小さくなります。引張材は断面積さえ確保すれば降伏強度まで使えるのに対し、圧縮材は実際の降伏応力よりはるかに低い応力で崩壊することがあります。
高さ(H)を大きくするとどうなりますか?
上弦・下弦の部材力(曲げモーメント÷高さ)が小さくなります。トラスを深く(高く)するほど弦材の力が減り、材料を節約できます。ただし自重増加や風への抵抗が問題になります。橋梁設計では経済的なトラス高さ(スパン/8〜12程度)が目安です。シミュレーターでHを変えながら弦材力の変化を確認できます。
ゼロ部材はなぜ必要なのですか?
通常荷重では力を伝えないゼロ部材でも、①荷重パターンが変わった時の補強、②座屈止め(長い圧縮材を短く分割して座屈荷重を上げる)、③施工時の安定性確保、などの目的で残されます。「設計荷重では不要でも、実際の荷重では必要」という判断が重要です。
実際の橋梁はWarrenとPrattどちらが多いですか?
鉄道橋や道路橋では歴史的にPrattが多く使われてきました。理由は斜材が引張になりやすく(高張力細材を使える)、垂直材が圧縮に対応(短いので座屈しにくい)という効率性からです。現代では溶接技術の向上でWarren型も増えています。日本の有名なトラス橋(来島海峡大橋の橋脚上部など)でも見られます。