Arruda-Boyceモデル — CAE用語解説
Arruda-Boyceモデル
先生、Arruda-Boyceモデルって聞いたことはあるんですけど、Mooney-RivlinやNeo-Hookeanとどう違うんですか?
みんなゴム(超弾性材料)を扱うモデルだけど、出発点が違う。Mooney-Rivlinは現象論的——実験データにフィットする数式を作った。一方Arruda-Boyceは分子論的——ゴムの分子鎖の統計力学から誘導したモデルなんだ。
分子鎖の統計力学? どういうことですか?
ゴムの中では分子鎖がランダムコイル状に存在してる。それを8本の鎖が立方体の頂点から中心に伸びる「8鎖モデル」で表現して、各鎖の伸長をLangevin統計で計算する。ひずみエネルギー関数は:
Mooney-Rivlinと比べてどんなメリットがあるんですか?
Mooney-Rivlinは中程度のひずみ(伸長比2〜3倍くらい)では使いやすいけど、大変形域で精度が落ちる。Arruda-Boyceはもともと分子鎖の物理限界(最大伸長)を組み込んでるから、100%以上の大変形でも安定して使える。Oリングや防振ゴムの解析で重宝する。
実務ではAbaqusやAnsysで使えますか?
もちろん。AbaqusはArruda-Boyceを標準サポートしてて、パラメータは$\mu$(剪断弾性係数)と$\lambda_m$(最大分子伸長)の2つだけ。材料試験データ(引張・圧縮・せん断)をフィッティングツールに投げると推定できる。Neo-Hookeanより少しパラメータが増えるが、精度が段違い。
関連用語も教えてください!
8鎖の物理モデルから来てるから、大変形でも信頼できるんですね!
そうそう。特にタイヤや油圧シール、免震ゴムみたいに「でかく変形してもちゃんと戻る」材料を扱うなら、Arruda-Boyceを最初に検討してみるといいよ。
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