マルチスケール — CAE用語解説

カテゴリ: 用語集 | 2026-01-15
CAE visualization for multiscale - technical simulation diagram

マルチスケール

🧑‍🎓

先生、マルチスケール解析ってミクロとマクロをつなぐ手法ですか?

定義

🧑‍🎓

定義を教えてください。

🎓

マルチスケール解析は、異なるスケール(原子→ミクロ→メソ→マクロ)の物理をつなぐ手法だ。例えば複合材の強度を予測するのに、繊維とマトリクスのミクロ構造をRVE(代表体積要素)で解いて、そこから得た等価特性をマクロの構造解析に渡すんだよ。

🧑‍🎓

なぜ全部をミクロで解かないんですか?

🎓

自動車の部品に含まれる繊維を1本1本モデル化すると要素数が10¹⁵個くらいになって、地球上のスパコンを全部使っても解けない。だからミクロの情報をマクロに「橋渡し」するのがマルチスケールの本質なんだ。

CAEにおける位置づけ

🧑‍🎓

実務ではどう使いますか?

🎓

CFRP部品の設計が代表例。Digimatのようなツールで繊維配向のミクロモデルから弾性定数と強度を予測し、それをマクロの構造FEMの材料データとして使う。射出成形シミュレーション(Moldflow)の繊維配向結果と連携するワークフローもあるよ。

🧑‍🎓

研究ではもっと小さいスケールも扱いますか?

🎓

分子動力学(MD)→粗視化MD→連続体FEM、という階層的マルチスケールが研究されてる。ポリマーの粘弾性をMDから予測したり、金属の結晶塑性をDFT(密度汎関数理論)から導出したり。実用化はまだ先だけど将来性のある分野だよ。

関連用語

🧑‍🎓

関連する用語を教えてください。

🎓
  • 均質化法
  • マルチフィジクス
  • ROM
  • 🧑‍🎓

    ミクロの知識をマクロに活かす——CAEの最前線ですね。

    🎓

    RVEの均質化から入ると概念が掴みやすいよ。

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