熱的接触 — CAE用語解説
熱的接触
ヒートシンクとCPUパッケージの接触面で温度がジャンプしてるんですけど、モデルの設定ミスですか?
いや、それは物理現象として正しい可能性が高いよ。2つの固体が接触しても、ミクロに見ると実際に接触しているのは表面粗さの凸部だけで、隙間には空気が挟まっている。この界面での温度ジャンプが「熱的接触」の本質だ。
定義
接触面の熱伝達って、どうやって解析で扱うんですか?
ギャップコンダクタンス$h_{gap}$ [W/(m2・K)]で定義する。接触面での熱流束は$q = h_{gap}(T_1 - T_2)$だ。$h_{gap}$は表面粗さ、接触面圧、挟まっている媒体で決まる。金属同士の直接接触なら数千〜数万W/(m2・K)、空気ギャップなら数十W/(m2・K)程度だよ。
熱解析における役割
接触面圧が変わると熱伝達も変わるんですか?
大きく変わる。面圧が上がると凸部の接触面積が増えて$h_{gap}$が上昇する。ボルト締結部なんかでは、ボルト近傍は面圧が高くて熱がよく通り、ボルト間は面圧が低くて温度差が大きくなる。熱と構造の連成解析が必要なケースだね。
TIM(サーマルグリス)を塗る理由って、接触熱抵抗を下げるためですか?
そのとおり。空気の熱伝導率は0.026W/(m・K)だけど、サーマルグリスは1〜10W/(m・K)あるから、隙間を埋めるだけで接触コンダクタンスが一桁以上改善する。解析でもTIM層の厚さとkを正確にモデル化しないと、ジャンクション温度の予測が10〜20℃ズレることもあるよ。
関連用語
接触熱伝達に関連する概念を教えてください。
接触面の設定が解析精度に直結するんですね。TIMの有無やボルト面圧まで考慮しないといけないとは思いませんでした。
現場では接触コンダクタンスの値を文献から仮設定して、プロトタイプの温度実測で補正するケースが多い。特にパワーモジュールやLED照明の熱設計では接触面が最大のボトルネックになるから、ここの精度を上げることが設計成功のカギだよ。
CAE用語の正確な理解は、チーム内のコミュニケーションの基盤です。 — Project NovaSolverは実務者の学習支援も視野に入れています。
熱的接触の実務で感じる課題を教えてください
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