2抵抗モデル — CAE用語解説
2抵抗モデル
先生、半導体パッケージの熱解析で「2抵抗モデル」ってよく出てくるんですけど、これって何ですか?
ICチップの発熱をシンプルに表現するための熱モデルだよ。チップのジャンクション(接合部)からケース上面への熱抵抗 θ_JC と、ジャンクションから基板側への熱抵抗 θ_JB の2つだけでパッケージの熱的振る舞いを近似するんだ。JEDEC規格で標準化されてる。
定義
たった2つの抵抗で表現できるんですか? ちょっと単純すぎないですか?
実はその通りで、限界もある。ただ基板上に何百個ものICが載るシステムレベルの熱解析では、1個1個のパッケージを詳細にモデル化する余裕がない。そこで2抵抗モデルの出番なんだ。例えばサーバーボード全体の温度分布を見たいとき、各BGA パッケージを2抵抗モデルで置き換えれば計算コストが劇的に下がるよ。
熱解析における役割
熱解析でどうやって使うんですか?
パッケージを直方体のブロックとして表現し、上面にθ_JC、下面にθ_JBの熱抵抗を割り当てる。発熱量Qを設定すれば、ジャンクション温度 Tj = Ta + Q × θ_JA のように求まる。Flothermのような熱設計ツールにはJEDECモデルとして最初から実装されてるよ。
熱伝導の基礎方程式はこれだ。2抵抗モデルはこの方程式を極限まで簡略化したものと言えるね。
でもヒートシンクの有無とかエアフローの条件で熱の流れ方って変わりますよね。2抵抗モデルで対応できるんですか?
そこが大事なポイントで、θ_JC や θ_JB は境界条件に依存しないように定義されてるんだ。だからヒートシンクを付けようが自然対流にしようが同じ値が使える。ただし精度を求めるなら、より多くのノードを持つDELPHIモデルに切り替えるべきだね。
関連用語
関連する用語も教えてもらえますか?
DELPHIモデルが上位互換みたいな感じですね。まずは2抵抗モデルで全体感をつかんで、問題箇所をDELPHIで詳細化する流れが良さそうです。
まさにそのワークフローが実務では一般的だよ。2抵抗モデルでシステム全体をスクリーニングして、温度が厳しいパッケージだけ詳細モデルに置き換える。設計初期段階ではデータシートのθ_JCの値だけで十分回せるのが強みだね。
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