構造解析 — 座屈解析
座屈は、圧縮を受ける細長い・薄い構造が、材料強度に達する前に幾何学的に安定を失う現象です。線形座屈解析(固有値問題)が与える座屈荷重は理論上限であり、実構造は初期不整に敏感で理論値の数分の一で座屈することもあります。したがって実務は「固有値で当たりを付け、初期不整を入れた非線形解析で確認する」二段構えが基本です。
収録記事は4本。「オイラー座屈」で柱の古典理論と有効座屈長を、「シェル座屈」で初期不整感度が最も過酷な円筒殻(ノックダウンファクタ)を、「スナップバック解析」で荷重も変位も戻る特異な経路の追跡(弧長法)を、「クリープ座屈」で高温下の時間依存座屈を扱います。理論→敏感性→数値追跡→時間依存という段階構成です。