標準形:$\text{max}\; \mathbf{c}^\top\mathbf{x}$ s.t. $A\mathbf{x}\leq \mathbf{b}$,$\mathbf{x}\geq 0$
最適解は実行可能領域の頂点(基底実行可能解)の一つ。
シンプレックス:隣接頂点への移動で目的値を改善。
影の価格(シャドウプライス)$\lambda_i = \partial Z^* / \partial b_i$
2変数LP問題の実行可能領域・最適頂点・目的関数等高線をリアルタイム描画。シンプレックス法の逐次ステップと感度分析も可視化。
標準形:$\text{max}\; \mathbf{c}^\top\mathbf{x}$ s.t. $A\mathbf{x}\leq \mathbf{b}$,$\mathbf{x}\geq 0$
最適解は実行可能領域の頂点(基底実行可能解)の一つ。
シンプレックス:隣接頂点への移動で目的値を改善。
影の価格(シャドウプライス)$\lambda_i = \partial Z^* / \partial b_i$
生産計画・資源配分:限られた機械の稼働時間、原材料、人材の中で、複数製品をどれだけ生産すれば総利益が最大になるかを決定します。まさにこのシミュレーターのモデルそのもので、制約の右辺値(b)を変えた時の感度分析(RHS ranging)は「あと原料がいくつ増えたらどれだけ利益が増えるか」を現場でよく検討します。
物流・輸送問題:複数の工場から複数の倉庫へ製品を輸送する時、輸送コストを最小化する配送計画を立てます。変数は輸送量、制約は工場の供給能力と倉庫の需要です。線形計画法の典型的な応用分野です。
CAEにおける構造最適化:構造物の重量を最小化しつつ、応力や変位の制約を満たす設計を探す「トポロジー最適化」の初期段階や、その線形近似モデルとして線形計画法が用いられることがあります。材料の有無を0/1で決める問題は整数計画法になりますが、その緩和問題として解かれます。
プロジェクトスケジューリング:各工程に必要な時間とリソース(人員、設備)の制約のもとで、全体の工期を最短化する問題などに応用されます。クリティカルパス法(CPM)のリソース制約付き版などが該当します。
このシミュレーターを使い始めるとき、特に実務を意識する場合、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。まず、「グラフが描けるのは変数が2つの場合だけ」という根本的な限界を理解しましょう。製品AとBの2種類なら視覚化できますが、実際の生産計画では製品C、D…と変数が増えます。その場合はシンプレックス法などの数値解法に頼る必要があり、このツールで学ぶ「頂点を探す」概念がアルゴリズムの基礎になります。
次に、制約条件の設定における現実性の見落としです。例えば、機械の稼働時間を「x₁ + 2x₂ ≤ 8(時間)」と設定しても、これは連続運転が前提。実際にはセットアップ時間やメンテナンスを考慮しないと、得られた最適解をそのまま実行できません。また、係数(例えば単位利益c₁)を固定値で考えるのも危険で、実際には原材料費の変動で変化します。だからこそ、ツールに備わった感度分析機能で「この係数がどれだけ変われば最適解が変わるか」を確認する癖をつけましょう。
最後に、「非負」以外の制約を見逃さないこと。ツールの標準形は変数が0以上ですが、実問題では「製品Aは最低100個は生産せよ」(x₁ ≥ 100)のような下限制約や、「在庫はちょうど使い切る」(等式制約)が出てきます。これらの制約は、シミュレーターで学んだ基本形に変形(例えば、x₁ ≥ 100 なら、新しい変数 x₁' = x₁ - 100 と置き換えて x₁' ≥ 0 とする)してから解く必要があります。