回帰分析・曲線フィッティング 戻る
統計・データ解析

回帰分析・曲線フィッティングツール

グラフをクリックしてデータ点を追加。線形・多項式・指数・べき乗の回帰をリアルタイムで実行し、R²・RMSE・回帰式を即座に確認できる。

回帰モデル選択
プリセット
統計指標
回帰式
データ点を追加してください
計算結果
R²(決定係数)
RMSE
0
データ点数
モデル
散布図 — クリックで点を追加/削除
クリック:点の追加 / 既存点の近くをクリック:削除 | 残差は垂直線で表示
理論・主要公式
残差の二乗和を最小化:
S = Σ(yᵢ − ŷᵢ)²
R² = 1 − SS_res / SS_tot

回帰分析・曲線フィッティングとは

🙋
このツールで「曲線フィッティング」って、散布図の点に線を引くだけですか?
🎓
大まかに言うとそうだね。でも、ただ引くのではなくて、データの傾向を最もよく表す「最適な」線や曲線をコンピュータが自動で計算してくれるんだ。例えば、実験で得た10個のデータ点から、その背後にある物理法則を推定するのに使うよ。上のツールで「線形回帰」を選んで、画面をクリックして点をいくつか打ってみて。すぐに直線が引かれるはずだ。
🙋
「多項式」や「指数」って選択肢もありますね。線形より複雑な曲線を引く時に使うんですか?
🎓
その通り!実務では現象が直線で表せないことの方が多いんだ。例えば、材料の疲労寿命(S-N曲線)は両対数グラフで直線になる「べき乗」則に従うし、減衰振動の振幅は「指数」関数的に減衰する。ツールのフィットタイプを「多項式」に変えて、次数を2次、3次と上げてみて。データにぴったり沿う曲線になるけど、次数を上げすぎると注意が必要だ。
🙋
表示される「R²」や「RMSE」って、どう見ればいいんですか?R²が1に近いほど良いということ?
🎓
基本的にはそうだね。R²は「当てはまりの良さ」、RMSEは「誤差の大きさ」の目安だ。でも、R²だけを盲信しちゃダメで、次数を上げれば理論上はどんなデータでもR²を1に近づけられる。これが「過学習」だ。現場では、R²が良くても、物理的に意味のあるシンプルなモデルを選ぶことが多いよ。ツールで点を少なくして高次多項式を試すと、R²は1に近いけど、明らかに不自然な曲線になるのがわかるはず。

よくある質問

ツール上部の「点をクリア」ボタンをクリックすると、追加したすべてのデータ点を一度に削除できます。個別の点を削除する機能は現在ありませんので、必要な場合は再度点を取り直してください。
まずは線形回帰を試し、R²が0.9以上であれば十分な場合が多いです。R²が低い場合は次数を上げた多項式回帰(2次や3次)を試し、RMSEが最小となるモデルを選んでください。ただし過学習に注意し、物理的な解釈が可能な次数を推奨します。
指数回帰は時間経過とともに一定の割合で増減するデータ(例:放射性崩壊)に、べき乗回帰は両対数グラフで直線関係になるデータ(例:物体のスケーリング則)に適しています。データの傾向が急激に変化するか、一定の比率で変化するかで判断してください。
はい、あります。例えば、物理的に負の値が取れないはずのデータで負の予測値が出る場合や、高次の多項式でデータ間を無理に通る過学習が発生する場合です。必ず回帰式とグラフの形状を目視で確認し、物理的な妥当性を検証してください。

実世界での応用

実験データの整理と経験式の導出:材料試験や環境測定で得られた離散的なデータ点から、現象を記述する近似式(経験式)を導出するために必須です。例えば、応力-ひずみ曲線の弾性域からヤング率を求める線形回帰はその典型です。

CAE結果の検証(V&V):シミュレーション結果と実験結果を比較する際、両者のデータセットに対して回帰分析を行い、傾きが1に近いか、$R^2$が高いかなどを定量的に評価します。これによりシミュレーションの信頼性を客観的に示せます。

製品の寿命予測:加速寿命試験のデータを、時間やストレスに対する寿命の関係(多くは指数関数やべき乗関数)でフィッティングし、通常使用環境での製品寿命を外挿予測します。電子部品の故障率予測などで広く利用されています。

センサーデータの補正とキャリブレーション:温度センサーの出力電圧と実際の温度の関係など、センサーの特性は多くの場合非線形です。校正データを多項式やスプライン関数でフィッティングし、測定値を正確な物理量に変換する補正式を作成します。

よくある誤解と注意点

まず、「R²が高ければ絶対に良いモデル」という思い込みは危険です。例えば、材料のクリープデータに5次多項式を当てはめるとR²は0.99を超えるかもしれませんが、その曲線は未来の挙動を全く予測できず、物理的意味を持ちません。実務では、「予測性能」と「解釈可能性」のバランスが重要です。次に、外れ値の影響を見逃しがちです。実験データに1点だけ明らかに離れた点があると、最小二乗法はその点に強く引っ張られ、全体の傾向を歪めた回帰式を出してきます。NovaSolverで試しに、一直線に並ぶ点群の端に1点だけ大きく離れた点を追加してみてください。直線が大きくズレるのがわかります。最後に、データ範囲外での予測(外挿)は極力避けること。20℃から80℃までの実験データで求めた式で、150℃の挙動を予測するのは、たとえR²が高くても非常にリスクが高いです。材料の相転移など、想定外の現象が起きる可能性があります。